「買いたい家が見つかったら相談します」というのは間違い

お客様で「買いたい家が見つかったら相談します！」という方が時々いらっしゃるのですが、これは間違いです。

一体いくらのお家を探すつもりなのでしょうか？　せっかく見つけても「ごめんなさい、そこまでの金額はお貸しできません。」となったら、それまでの苦労が水の泡です。ましてやオファーまで出していた場合、Venderにも不動産屋にも迷惑を掛ける事になります。

まずは、ご自身がいくらまでの家なら買えそうなのか知る事が最初の一歩です。

まずはローンのPre-approval(仮承認)を取りましょう。

Pre-approvalを取る事によって、いくらまでの家の購入が可能なのか予算がはっきりします。それによって、「買える物件」を探すことが出来ます。

Pre-approvalの申請は通常無料です。

Pre-approval取得後は、オープンホーム等にどんどん行ってお家探しに励んでください。

家の購入はご縁ですので、最初の1軒で気に入って購入まで行く方もいれば、100件以上見てやっと購入にたどり着く方もいらっしゃいます。大事なのはタイミングを逃さない事。「これ！」という物件に出会ったら、すぐに次の行動に移さないと、他のバイヤーに取られてしまいます。

家の購入には弁護士が必ず必要ですので、このタイミングで弁護士も探しておくと良いでしょう。

購入したい家が見つかった！さてどうする？

家の売り方にはいくつかありますが、最も多いのは「オファー(ネゴシエーション)」と「オークション」ですので、今回はこの2つについてご説明します。

「オファー(ネゴシエーション)」

これは条件付きで$ｘｘｘ、ｘｘｘで買いたいとオファーを出します（Conditional Offer）。通常、最も多い条件は

• ファイナンス　➡　ローンが組める事
• ビルディングチェック　➡　家をビルダーに調べてもらって満足する事
• LIMレポート　➡　土地に問題がない、建築がカウンセルに提出しているプランと一致している等の確認

最近はこれに加えてドラッグテストを条件に加える事も多いです。

オファーが通る（Acceptされる）とConditionally soldとなります。金額と条件に同意したという事になります。その際にFinance dayも契約書に書きます。Finance dayとは、条件を確認したり調べたりするのに必要な日数です。

ファイナンスに関していえば、金額はPre-approvalでOKが出ていますので、購入したい物件が担保として大丈夫な家かどうかが金融機関により審査されます。

Finance dayまでであれば、「ローンが降りなかった」「ビルディングチェックで欠陥が見つかった」などの理由で契約のキャンセルをペナルティー無しで出来ます。

すべての条件がクリアの場合、Finance dayに自分の弁護士から、Vender(売り手)の弁護士にその旨を伝えてもらい、Unconditionalになります。これ以降のキャンセルは出来ません。そして、この日に手付金を不動産屋に払います。

オークション

オークションがオファーと大きく違うのは、Unconditional(条件なし)という事です。オークションで勝ってしまったら、その日のうちに手付金を払い、一切のキャンセルが出来ません。ですので、オークションに参加する前に自分でお金を払ってビルディングチェック、LIMレポートのチェックをし、その物件が担保としてOKか金融機関に見てもらったりと、まずは宿題をこなさなければならないという点です。そして、オークション当日、負けてしまったら、それらにかかった時間と費用は水の泡と化すのです（涙）。

因みに私はマーケットが最も過熱していた時に今の家を購入しましたので、これを6回くらい繰り返しました。ビルダーからは新記録と言われ、可哀そうに思われて頼んでもいないので最後の方は値引きしてくれました。

今は、オファーの物件もだいぶ増えているので、事前投資が必要なく、その点ではバイヤーに有利ですね。

セトルメント！

そしていよいよSettlement day(引き渡し日)に晴れて家の鍵をもらい、住宅ローンもこの日から始まる訳ですが、それまでボケ～としていても良いという訳ではありません。

それまでにしなければならない事も沢山あり、お家の購入は忙しいのです。

このお話は次回に！