ご好評をいただきました「お役立ち!ニュージーランド住宅ローンのイロハ」ですが、シリーズ2ではお客様からよくいただく質問についてご案内していきます。
今回は「貯金がたくさんあれば収入が少なくてもローンを組めますか?」です。
貯金と収入は別
ローンを組む際に最も重要な2つの柱はデポジット(頭金)と返済能力です。
貯金はデポジットに、収入は返済能力に繋がります。
デポジットを払ってもなお、貯金がたくさん残る方。よく「貯金がたくさんあるので収入が少なくてもローンは組めますよね?」と聞かれるのですが、残念ながら答えは“No”です。
貯金というのは使ってしまえば終わってしまうもの。明日使ってしまうかもしれない将来の保証がないものなのです。「使う予定はありません」とおっしゃる方もいらっしゃるのですが、残念ながら口約束でお金をお貸しする事は出来ないのです。
将来の返済を保証する「継続する収入」が大切です。
でも、方法はあります!
では全く希望はないのでしょうか?
もちろん、個々に事情は異なりますので一概には言えませんが全く希望が無い訳ではありません。
デポジットを多めに入れて、借りるローンの額を減らすのも1つの方法です。ローンの額が少なければ、その分、返済能力が低くても大丈夫なのです。
又は、ご自身で住む家ではなく、投資物件の購入も1つの方法です。投資物件でしたら、家賃収入が発生しますので、この家賃収入もご自身の収入に加えられるので、返済能力がアップする可能性があります。「可能性」と敢えて書いたのは、ご自身の家のローンの場合は、ご自身の住む家の家賃は発生しませんが、最初のお家購入でいきなり投資物件の場合は、ご自身の住む家の家賃支払いは継続しますので、その分が返済能力から引かれてしまうからです。ですのでこの場合は、家賃収入がご自身の住む家の家賃より高くなければ意味がありません。
パートの仕事を甘く見ない!
また、「返済能力を上げるのはすごく大変」と思っている方も多いのですが、4人家族で30年ローンが組めるファミリーの場合、年間$10,000の収入増加で借りれる額は$90,000近く増えます(本日現在のレートとローンの条件にて算出)。最低賃金でも週12時間働けば達成できる額です。1日4時間のパートで週に3日で達成できます。専業主婦の奥様にちょっと頑張っていただく事で夢の実現も可能なのです。
人それぞれ置かれている状況が違いますので、可能な方法も様々です。
ここには書ききれないものもありますので、あきらめる前にまずはご相談下さい。
注: この記事に含まれる情報は一般的な性質のものであり、人それぞれ、置かれている状況が違いますのですべての人へのアドバイスではありません。個人的案件でアドバイスが必要でしたら、ぜひご相談ください。
- Yuko Dempster (New Zealand Home Loans コンサルタント)
- お客の立場でNZHLを利用し、6年でローンを返済した経験からNZHLの良さを実感、多くの方のお役に立ちたいとコンサルタントに。
- お客様の経済的ストレスを失くし、喜んでいただける事が何よりうれしい。
- プライベートでは、夫と長女、次女(ワンコ)の3人と1匹家族。 趣味は20年続けているビール作り。