コンプライヤンスの観点からお手伝い出来ないケース
私はお客様の夢のマイホーム購入や豊かな老後の為の資産形成のお手伝い、今のローンの組み換えで金利を大幅に減らしお客様に喜んでいただける事をとてもうれしく思っています。
家の購入については準備万端でご連絡をいただき、あっという間に購入までたどり着ける方もいらっしゃいますが、多くの方は直ぐ購入とまでいかないのが実情です。その際、いろいろとアドバイスをさせていただき、数か月、長い方ですと数年かけてその宿題を済ませ、夢を実現された際には私自身もとてもうれしいです。
以前、小学生のお子さん2人をお持ちのシングルマザーの方がいらっしゃいました。その方の収入は最低賃金で、Working for Familyという政府からの補助も受給されていました。しかし彼女は、それ以外にも平日の仕事前の早朝、週末の昼間も別のパートの仕事をするなど本当に頑張っておられ、その姿には感服しました。その方が遂に夢のマイホーム購入を実現した際には、本当にうれしくてうれしくて泣いて喜んだのを今でも覚えています。
私とお客様の関係は購入までにかなりの時間を費やすことが多いのですが、購入後も勿論ずっとローンのメンテナンスやアドバイスでお付き合いは続きます。ですので、相互の信頼関係は何よりも大切だと思っています。
ところが時々、道徳的観点から「お手伝い出来ない」方からのお問い合わせがあり、お互いに嫌な気持ちで終わってしまう事があります。
ご自身で気づいていない方もいらっしゃいます。そういう方々はローンについてならご説明させていただき、それ以外は、プロのアドバイスを受ける事をお勧めすると、すぐに対応していただけます。ですので、引き続きお手伝いが可能です。
問題は分かってやっている方々です。残念ながら、何かを隠そうとしたり、不正をしようとしたりすると矛盾が生じます。申請する書類の辻褄が合わなくなりますから。
その際に
- 「そこをうまくやってくださいよ!」
- 「それをうまく通すのがあなたの仕事でしょ?」(➡いえいえ、違いますが)
などと言われますと、私のエネルギーは一気にマイナス値まで落ちて、ガックリと来てしまい、精神的なダメージ回復にはかなりの時間を要します。
勿論さんざん時間を費やした案件、途中で辞めたくありません。でも、お受けできませんのでお断りさせていただくしかありません。
コラムの第5回でも書かせていただきましたが、ローンの審査の3大柱の1つはお客様のキャラクター、人間性です。誠実な方であるかどうか、信頼できる方であるかです。大金をお貸しするのですから、誠実で信頼できる方にしかお貸し出来ないのは当然の事です。
どうか皆さん、法令順守で購入後も気持ちよく住めるように切にお願いします。
注:この記事に含まれる情報は一般的な性質のものであり、人それぞれ、置かれている状況が違いますのですべての人へのアドバイスではありません。個人的案件でアドバイスが必要でしたら、ローンプロバイダーの担当者にご相談ください。
- Yuko Dempster (New Zealand Home Loans コンサルタント)
- お客の立場でNZHLを利用し、6年でローンを返済した経験からNZHLの良さを実感、多くの方のお役に立ちたいとコンサルタントに。
- お客様の経済的ストレスを失くし、喜んでいただける事が何よりうれしい。
- プライベートでは、夫と長女、次女(ワンコ)の3人と1匹家族。 趣味は20年続けているビール作り。