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第129回 ビザ審査に時間がかかるようになります

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第129回 ビザ審査に時間がかかるようになります

ニュージーランド政府公認移民アドバイザーのAkiです。

年末年始って移民局はどうなる?

ニュージーランドでは、12月に入ると一気にクリスマス一色ですね。サンタパレード、クリスマスのライトアップ、そしてクリスマスセールなど、華やかな雰囲気に包まれます。 一方、この時期は移民局がホリデー期間に入るため、全体的に審査の遅延が発生しますので、早目の申請に心掛ける必要があります。

所属している職能団体 NZAMI より、移民局のホリデー期間中の営業時間について連絡が有りました。 (2025年12月5日 NZAMI)

● 12月25日から1月4日まで移民局のホリデーに入り、1月5日より通常業務を再開。

●ホリデー期間中であっても、 祝日および週末を除く平日は、緊急対応用として一部の審査官が勤務。対象の対象は、死亡・病気・家族間の緊急事態など、真に緊急性の高い事案のみ。

●12月15日から1月5日の期間に発行された追加書類等の要請については、通常1週間の回答期限が 2週間に延長。また、投資ビザの場合は回答期限が3週間に延長。

すでに審査官が割り当てられているケースは、基本的に、休暇明けに審査が再開されます。しかし、実際のところ、それ以外の案件については、必ずしもホリデー期間中に「審査が完全に止まる」というわけではありません。

実際、弊社でも何件かクリスマスホリデー中にビザが発給されたことがありました。 審査が早く進むのはとてもありがたいのですが、正直なところ、ターコイズブルーで有名なプカキ湖を眺めて完全休暇モードの中、ビザチェックやクライアントさんとのやり取りをして仕事モードに戻されることに対してやりきれなさもありますが、やはりビザが発給されるのは嬉しいものです。ただ、高いパフォーマンスを維持する為にも、やはりホリデー中はしっかりと心身を休めたいです。

パートナー永住権審査で15か月かかる

私個人の実感として、ビザ申請で一度トラブルを経験した方は、その後の申請でも問題が生じやすい傾向があります。 過去に、弁護士に依頼したワークビザや不法滞在時の特別ビザ要請で却下となり、その後のビザ申請を私が担当したケースがありました。 本来であれば数週間で結果が出る観光ビザでしたが、 一度は却下 →覆って再審査、と感情のジェットコースターを味わった後、最終的に6か月を要して発給されました。さらにその後、当時の審査期間が8か月だった永住権申請において、 バックグラウンドチェックが必要と判断され、審査は通常の倍となる15か月に及び、最近ようやく承認されました。敬意をもって接してくださるクライアント様だったので、やり取り自体は苦ではなかったのですが、それでも、やはり長い道のりでした。

加えて、短期ビザ申請時に誤った申告をされていたことが判明し、永住権申請の段階でその内容を修正する必要が生じた別ケースもありました。その結果、同様にバックグラウンドチェックに回され、審査が大幅に遅延した事例もあります。 幸いにも、これは2023年9月に虚偽申告の基準が引き下げられる前の申請であったため、 虚偽申告の素行条件免除申請をせずに虚偽ではなく、単なるミスと認定されました。 ビザ申請においては、“たった一つの申告”が結果を左右することもあります。

ちなみに、ここ10年ほどの間にビザ申請を経験された方ならお分かりいただけると思いますが、審査が難しくなっている上、審査に時間がかかっているので、人によっては、審査結果が出るまで、精神的に落ち込むことがあります。そしてアドバイザーは、その緊張感や心理的負担を伴う申請プロセスを、案件ごとに何度も何度も繰り返すことになります。アドバイザー仲間からは、申請代行は「ビジネスライクに、自分のことと切り離して考えた方がいい」と助言されるものの、実際にはクライアント様の“どうしてもビザを取りたい”という強い気持ちが憑依したようになり、中々プレッシャーです。今年も中々ハードな申請が続いたので、早めに、そして少し長めに休暇を取りたいなあという気持ちです。

このコラムは、一般的なビザおよび移民法に関する情報を提供することを目的としており、法的助言を目的としたものではありません。執筆者および弊社は、本コラムの内容に起因する損害について、一切の責任を負いません。また、免責事項も含めて内容の無断転載および改変を禁止します。政府公認の移民アドバイザーは、移民アドバイザーライセンシング法に基づき、ニュージーランド政府からフルライセンスを取得しています。執筆者はこのライセンスにより、単独で移民に関する法的助言および全てのビザ申請代行を行う法的業務を提供することが認められています。移民アドバイザーと直接やり取りをせずに、無資格者を介して移民アドバイスを受けるなどのやり取りをする場合、違法行為であり、処罰の対象となる恐れがあります。また、移民アドバイスを受ける際は、必ず政府団体IAAのウェブサイトでアドバイス提供者のアドバイザー番号とその種類を確認することで、無資格者からの違法なアドバイスからの被害を避けることができます。(ライセンス発給歴も確認できます。また、アドバイザー番号の最初の4桁はアドバイザー資格申請年を示しています。)移民アドバイザーの中でも特定のビザカテゴリー限定でアドバイスを行うことが認められている Limited Licence 保持者については、どのビザカテゴリーについてアドバイスが可能なのか必ずご確認ください。弊社では、ビザ申請代行が可能か否かについての無料相談は承っておりますが、ご契約前に法的アドバイスを無償で提供することは一切ございません。ビザが取得出来るように全力で法的業務を遂行しております。サービスの質より節約を優先される方は、弊社へのお問い合わせはご遠慮くださいますようお願い致します。カスハラ対策など弊社ポリシーの観点から対応および申請代行をお断りすることがあります。(執筆日2025年12月5日)

 
Aki Yamasaki (カンタベリー日本人会協賛会員でGoogle Review5.0のNew Zealand Visa Partner (ニュージーランドビザ申請代行センター)代表およびNZ政府公認移民アドバイザー)
 
Senior Immigration Adviser。ニュージーランドに移住して26年目。TOEIC満点、英検1級取得。Master of Business, BSocSci (心理学)、移民法最高学位GDNZIA等15学位を取得。現在は大学院ロースクールに在籍。雇用法、ビジネス法、商法も大学で学ぶ。NZ国家資格者である移民(ビザ)アドバイザー(ライセンス番号201701307)およびNZ公認教育カウンセラー(ライセンス番号2430150)ほぼ全てのビザ申請を最終的に発給に導く。自身の申請経験をきっかけに、ビザ申請者の気持ちが分かる熱血派の移民法専門家になる。移民法、ビザルールに関する法的助言提供、ビザ申請代行、移民局との交渉、面接同席、弁論書作成だけでなく、単独で移民保護裁判所の法定代理人にもなれるフルライセンスアドバイザーであり、案件を最初から最後まで担当。緊急時は時間外も対応。却下決定をも覆し、不法滞在、申請却下歴、入国拒否歴、警告があるケースや弁護士でも却下されたケースさえも成功に持ち込む。法律知識、分析力、移民局への弁論書に定評があり、多数の感謝状を頂く。(審査官からも称賛を得る)弊社で申請代行可能か無料査定中。質問への回答を含む法律相談は有料(ご相談後2か月以内に申請代行サービスにお申込み頂いた場合は、相談料を相殺)。本気でビザを取得したい方のみの限定受任。法的助言や弁論書作成、移民局とのやり取りを含む申請代行または契約前の有料相談(1時間まで$250+GST)のお申込はフォームへご記入後送信下さい。NZ国内外オンライン対応。電話番号(NZ)02108319214(お電話は有料相談や申請代行についてのお問合せのみ)平日NZ時間9時から19時まで(月曜から金曜)
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