インフレ率が90年以降最高に。
ニュージーランドに戻ってきたのですが、今回は非常にドタバタした一時帰国となりました。帰国前にPCR検査をしたものの、GPが間違った検査日を記入したためギリギリで陰性証明書の再発行を依頼することになったり、初めて日本の免許に切り替えた際、NZ出国のスタンプがないことが理由で「NZの運転免許書取得後、NZに90日以上滞在していた確認が出来ないため若葉マークになる」と言われたり、予約していたフライトが3便もキャンセルになり、旅行代理店がなかなか返金してくれなかったり、成田出発が遅れ次の飛行機に乗れず、更にスクールホリデーとぶつかり、翌日の正午まで席が取れないということで、急遽、一泊することになったりなど本当に盛り沢山でした。職業柄、交渉事は慣れているので全て解決はしましたが、今回こんなにトラブルが続くとは思ってもみませんでした。
思ってもみなかったことと言えば、インフレ率。こんなに上がってしまうなんて、1年前は思わなかったのではないでしょうか。因みに、最新のNZインフレ率は、1990年以降最大の7.3%となっております。(Guardian,7月18日)そのまま放置しておくと貯蓄が目減りしてしまうので、投資はマストだと思うのです。
新しい投資ビザが9月から開始だが。。
今年9月19日から新しい投資ビザActive investor plus visaが新設されることになりました (Stuff,7月20日)。現行の投資ビザは、300万ドルを4年投資、もしくは1000万ドルを3年投資する2つのタイプがありますが、これらは7月27日の申請分をもって廃止へ。新しく新設される投資ビザは、500万ドルを直接投資するか、1500万ドルを間接投資することが基本条件になります。4年間の投資期間中の最低滞在日数は117日(つまり、年間あたり1か月程)、英語力の証明もIELTS5以上との条件もついています。最低投資額が500万ドルと引き上げられた上、不動産投資や債券投資も認められず、より高い英語力を要求されるとなると、果たして今回の改正が、7月20日の大臣コメント(プレスリリース)のようにNZと投資家の移民にとってWin winなのかわからなくなってしまいます。因みに同プレスリリースでは、「オーストラリアよりCompetitive」と謳った新投資ビザですが、永住権へのパスウェイとなるAustralia investor streamは、250万豪ドルと最低投資額が低くなっております。(システムが違うので一概に比較は出来ないのですが。)
移住はフットワークの軽さがポイント?
日本滞在中も移民アドバイスをしていたのですが、NZへの移住に前向きな人が増えているなあという印象を持っています。個人的に、1という数字はリスクがあると思っています。収入源が一つ、話す言語が1つ、スキルが1つなどなど。移住先としてニュージーランドがベストかどうかはご本人が決めることだと思いますが、住める国が2つあるということは大きな保険になると思います。国内、世界情勢が変化していく中で、選択肢を増やすことは賢明な選択かと思います。
とにかく第一歩を踏み出さないと、何も始まりません。フットワークが軽いこともポイントの一つだと思います。今のところ技能移民永住権は年齢でポイントが変わる上、年齢制限があるので早く行動を起こすことでメリットがあると言えます。
追記
安倍元総理のご冥福を深くお祈り致します。多くの海外首脳が追悼を表し、更に、インドやブラジルなど国家レベルで喪に服してくれたことに、一日本人として心が温かくなりました。
本コラムは一般的なビザ、移民法等の情報提供で、法的助言を目的としていません。執筆者及び弊社は、本コラムの内容等に起因する損害について、一切の責任を負わないものとします。内容の無断転載を禁止します(7月20日執筆)
- Aki Yamasaki (カンタベリー日本人会協賛会員でGoogle Review5.0のNew Zealand Visa Partner (ニュージーランドビザ申請代行センター)代表およびNZ政府公認移民アドバイザー)
- Senior Immigration Adviser。ニュージーランドに移住して25年。TOEIC満点、英検1級取得。4か国14学位取得。移民法最高学位GDNZIA取得。雇用法、ビジネス法、商法も大学で学ぶ。NZ国家資格者である移民(ビザ)アドバイザー(ライセンス番号201701307)およびNZ公認教育カウンセラー(ライセンス番号2430150)ほぼ全てのビザ申請を最終的に発給に導く。自身の申請経験をきっかけに、ビザ申請者の気持ちが分かる熱血派の移民法専門家になる。移民法、ビザルールに関する法的助言提供、ビザ申請代行、移民局との交渉、面接同席、弁論書作成だけでなく、単独で移民保護裁判所の法定代理人にもなれるフルライセンスアドバイザーであり、案件を最初から最後まで担当。緊急時は時間外も対応。却下決定をも覆し、不法滞在、申請却下歴、入国拒否歴、警告があるケースや弁護士でも却下されたケースさえも成功に持ち込む。法律知識、分析力、移民局への弁論書に定評があり、多数の感謝状を頂く。(審査官からも称賛を得る)弊社で申請代行可能か無料査定中。質問への回答を含む法律相談は有料(ご相談後2か月以内に申請代行サービスにお申込み頂いた場合は、相談料を相殺)。本気でビザを取得したい方のみの限定受任。法的助言や弁論書作成、移民局とのやり取りを含む申請代行または契約前の有料相談(1時間まで$250+GST)のお申込はフォームへご記入後送信下さい。NZ国内外オンライン対応。電話番号(NZ)02108319214(お電話は有料相談や申請代行についてのお問合せのみ)平日NZ時間9時から19時まで(月曜から金曜)
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