レモンの効能
よく知られているようにレモンには数多くの効能があります。
- ビタミンCは柑橘類でもトップクラス
- 豊富なクエン酸で疲労回復
- 抗酸化作用をもつ2種類のポリフェノール
ビタミンCはシミ・ソバカスを防ぎ、美白や美肌効果があると言われてますよね。
ヘスペリジン、エリオシトリンなどの抗酸化作用をもつポリフェノールは、血管を丈夫にしてコレステロールや血圧の上昇を防ぐ働きをします。
つまり、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病の予防も期待できるというもの。
日本のレモンと違い、マイルドな酸味でフルーティなメイヤーレモン。マンダリンやグレープフルーツのように食べて摂取してもよさそうですね!
よく見かけるのはMeyer Lemon(メイヤーレモン)
NZで一般的に流通しているレモンの木はMeyer Lemon(メイヤー/マイヤーレモン)が多いようです。
レモンとマンダリンの交配種で、レモン特有の酸っぱさはあまり無く、フルーティな果汁・果肉、苦味の薄い皮はデザートやお菓子作りに最適な品種です。
レモンの木の育て方
メイヤーレモンは柑橘類の中でも比較的、寒さにつよい品種です。
-3℃までは寒さに耐えられますが、それ以上冷え込む地域では室内で管理して冬越しさせるのがオススメ。
また、霜が降りると実が凍ってしまうため、寒冷紗などで囲って霜よけするとよいでしょう。
植え付け
NZでの植え付けは暖かくなってくる10~11月頃が適していますが、初秋の3月でも苗木が手に入れば植え付けることができます。
葉の色の濃い、左右の枝ぶりのバランスのよい苗木を選びましょう。
露地植えの方が世話は簡単ですが、鉢植えでも育てることは可能です。
植え付けて2~3年の幼木は、毎年鉢の大きさをサイズアップして育てるのがポイント。順調にゆけば3~4年目から収穫がのぞめます。
花は四季咲きで春から秋にかけて可愛い白い花を咲かせます。香りも爽やかですよ。
植える場所は陽当たり・風通しがよく、水はけのよい場所を選びましょう。
水やり・肥料
露地植えであれば特に水やりは気にしなくてよいのですが、夏の日照りが続く時は必要です。
鉢植えの場合は毎日あげるのではなく、数日おきに鉢底から水が流れ出るくらいまで、たっぷり水やりしましょう。
乾燥時の夏は土の具合を見ながら毎日あげても構いません。
葉が黄色くなったり、木に勢いのない場合は「水不足」か「水のやりすぎによる根腐れ」が考えられます。
土が常時乾いていて元気がないようでしたら、木の根元までホースを引っ張って、たっぷり水をあげてみてください。(露地植えの場合)
逆に、いつも土が湿っていて元気がないようでしたら、水やりを控えて様子を見ましょう。
追肥は早春、初夏、秋の3回が一般的です。適量を守って定期的に追肥しましょう。
病気・害虫対策
柑橘類の病気で多いのは葉や茎、実に黄色や茶色の斑点が発生する「かいよう病」そして、葉や花芽に白く粉をふいたようにでる「うどんこ病」です。
放置しておくと他の葉にも感染するため、見つけたら早めに枝から取って捨てましょう。そのまま根元の土の上などに置いておかないように。
レモンの木につく害虫としては柑橘類の葉を好んで食べるイモムシ(ガやチョウの幼虫)、アブラムシ、ミカンハモグリなどがあります。
これらの目につく虫は、見かけたらすぐに取り除くようにしましょう。
また白い小さな貝殻のようなカイガラムシ、ハダニ、ヒラヒラと飛ぶコナジラミ等の小さな虫もよく見かけます。我が家でも毎年コナジラミが大量に発生し、ちょっと木に触れるとヒラヒラと白いものが多数舞い上がります。
葉裏に卵を産んで孵化するので、卵を見つけたらマメにテープやブラシなどで取り除きましょう。また、液体のスプレーも効果的です。
私は無農薬で育てたいので薬剤は使わず、豆乳を水で薄めたものをスプレーします。雨の日を避けて、葉裏に散布しておくとよいでしょう。
レモンの木の育て方まとめ
育成環境がよければ3~4年目から結実が期待できます。我が家も5年目、1.5m弱の立木ですが今年は50個ほど実がつきました。
サラダやマリネ、ディップなどの料理や、デザート、焼菓子にも使えるので庭に1本あると便利ですよね♪
まだ少し青みがあるうちから収穫して、室内で追熟させてもOK(あまり長期保存してると酸味が抜けます)使い切れなければ、塩レモンやレモンシロップを作ったり、マーマレード等に加工して保存食にも。
散歩していると、たくさん実をつけたレモンの木をよく見かけるのに・・・いざ、スーパーで買おうとすると、そんなに安くはないのが不思議;
NZでは気候が合っているらしく、比較的育てやすいメイヤーレモン。春先に苗木を見かけたら、購入して庭に植えてみてはいかがでしょうか?