6月はKiwiSaverの年度末。1年間に$1042.86以上積立てていれば国からFree contribution$521.43がもらえます。今回は積立額が不足していた場合の追加入金方法をご案内します。
KiwiSaver(キウィセーバー)とは
KiwiSaver(キウィセーバー)とはニュージーランド政府主導の確定拠出型年金のこと。
任意ではありますが、NZ国民(永住権所持者含む)は加入することができます。
- 【KiwiSaverの加入条件】
- ・NZ国民または永住権を保有していること
- ・NZに在住していること
- ・65歳未満であること
- ・主婦、学生、18歳未満の未成年でも加入可能
- ・未成年の場合は保護者の同意が必要
このように会社等に就業していなくても、未成年でも加入できます。
もし、雇用されて働いている場合は積立額設定に基づいて(3%、4%、6%から自分で選択)自動的に給与から天引きされます。
雇用主からも3%の積立額を上乗せ
KiwiSaverは個人用の年金積立制度ではありますが、2つの大きなメリットがあります。
まずは「雇用主からも給与の3%相当を上乗せ積立」
雇用主からの給与振込の際に自分が設定した積立額が天引きされますが、同時に雇用主も給与の3%相当の金額をKiwiSaverへ積立ててくれます。
(雇用者がKiwiSaverへの加入を希望した場合、雇用主はこの3%の積立補助は義務となります)
チリツモではありますが…フルタイムワーカーや長期就労者は、なかなか侮れない積立額になりますよね。
毎年$1042.86以上積立すれば政府からも補助金が
そして今回のトピックネタとなる政府からの積立金補助「Free contribution」
こちらは、その年度の積立額と加入期間によって各個人のKiwiSaver口座へ振り込まれる補助金のことです。
- 【Free contributionの満額付与条件】
- ・KiwiSaverへの加入が1年以上
- ・前年7/1~本年6/30までの1年間に$1042.86以上の積立
働いていなくても、おおよそ週に$21の積立設定をしておけば年額$1042.86以上になって満額自動で振り込まれます。
ただし、これは補助金の「満額受け取り」の条件であって、加入期間が1年未満であっても加入期間によってFree contributionは振り込まれます。つまり、加入期間が半年であれば$521.43の半額約$260は受け取ることができます。
積立額が不足しているようであれば6月末までに追加入金
参考画像引用> https://www.ird.govt.nz/kiwisaver/kiwisaver-individuals/growing-my-kiwisaver-account/making-payments-directly-to-my-kiwisaver-account
つまり本年度(2022/7/1~2023/6/30)の間に自分のKiwiSaver口座に$1042.86以上積み立てられていれば満額支給されます。
不足している場合、年度末近くなると加入しているKiwiSaverのプロバイダーから通知が来ると思いますが、もし見当たらなければ自分のIRDアカウントからKiwiSaverの積立履歴を確認しましょう。
6月時点で本年度の積立額が$600だとしたら…$1042.86-600=$442.86の追加入金が必要です。(誤差を見込んで少し多めに入金しておくのをオススメします)
追加入金の方法
入金方法は2つ
・加入しているKiwiSaverプロバイダーを通じて追加入金
・ニュージーランドの主な銀行口座より追加入金
今回は自分の銀行口座からの入金が簡単でしたので、そちらを例にご紹介します。
インターネットバンキングの「支払い」より
これは各銀行によって項目名が異なるかもしれませんが「Pay tax」に関連する項目を探します。
私が使っている銀行は「Make a payment」の中に「IRD payment」がありました。
ドロップダウンメニューで「KiwiSaver member account(KSS)」を選択
そうすると支払いページが開きます。
支払い項目を確認してから、自分のIRDナンバーを記入
追加入金する額を入力します。
Reference等、自分で後から見て分かりやすいワードを入れておきましょう。
これで支払い処理をすればOKです。
後日、自分のIRDにログインしてKiwiSaverアカウントに追加入金されているか確認しておきましょう。
まとめ
KiwiSaverの追加入金方法、いかがでしたか?
最初は「え?どこ?どこに支払えば?」と慌てましたが…意外に簡単に入金処理ができてホッとしました。
フルタイムで働いていると$1042.86以上の積立条件は軽くクリアされているかもしれませんが…パートタイムや主婦の方で自分で積立していたりすると、うっかり忘れてしまう可能性も。
年度末は積立状況を確認、条件に満たない場合はサクッと追加入金して、ニュージーランド政府からいただける「Free contribution」ありがたくいただいておきましょう♪