ニュージーランドの留学や移住、起業、旅行、就職など総合情報サイト

ポッサムにご注意を!

ニュージーランド、オーストラリアではよく知られるポッサム。
日本には生息していないので、私はニュージーランドに来るまで見たことがありませんでした。
ニュージーランドでもオークランド等の都市部に住んでいるとなかなか見ないかもしれませんが、田舎に行くといっぱいいます。
見た目は可愛いポッサムですが、なかなか厄介な動物なのです。

ポッサムってどんな動物?

photo-1

ポッサムは有袋類で、私が初めて見たときは、ポッサムは赤ちゃんを抱っこしていて可愛いと思いました。
ですが、見た目とは反してポッサムの鳴き声ってすごく不気味です。
ギリギリギリみたいな。
夜行性なので、夜よくこの不気味な鳴き声が外から聞こえてきます。

ポッサムは、1837年にオーストラリアから毛皮売買のためにニュージーランドに持ち込まれました。
ニュージーランドにはあまり動物がいないので、敵がいないポッサムの数は劇的に増えて、今ではこの外来生物のポッサムはペスト、害獣扱いされています。
ところがお隣のオーストラリアでは数が減りつつあるので保護動物扱いです。
皮肉な話ですね。

ニュージーランドに与える影響

増えすぎたポッサム達は雑食なのですが主に葉っぱを食べます。
それから花、実、フルーツ等も好きです。
ニュージーランドの在来の鳥達の食べ物を食べてしまうのです。
そして今までにニュージーランド固有の鳥、kokako卵や雛を食べていることも記録されています。
つまり、ポッサムはニュージーランドのエコシステムを狂わせてしまうのです。

また、ポッサムは牛結核を広める要因にもなっているということで、農家の人たちを不安にさせる存在なのです。
酪農が盛んなニュージーランド、広まってしまったら経済ダメージ大ですね。

参考:https://www.doc.govt.nz/nature/pests-and-threats/animal-pests/possums/
 

家での被害

先日、ポッサムに家の壁を壊されました。

photo-2

普段から、屋根をトコトコと夜になると走りまわっている音がしたり、家の壁奥からポッサム同士がキーキー喧嘩している音がしていたのですが、特に大きな被害はなかったので放っておいたのです。
ですが先日気づいたら壁に穴が開いていて、そこから赤ちゃんポッサムの鼻が見えました。
ポッサムは煙突等から壁裏に住み着くこともあり、壁等を壊します。
屋根からポッサムの足音が聞こえてくるお宅は気をつけて下さい。

ちなみに、ニュージーランドでは2050年までに外来生物ゼロを目指しています。
可愛いのですが、被害も大きいので仕方ないのかもしれませんね。
ちなみに、ポッサムは引っ掻いたり、噛み付いたりするので見かけても手を出したりしないように気をつけて下さいね。

記者プロフィール

ENA

ENA

ニュージーランドにギリホリで来て、そこでマオリのパートナーと出会いそのまま移住することになったENAです。
 
ニュージーランドでマオリ生活というブログもやっています。

この記者の記事一覧