切り干し大根の栄養価は?
「生の大根」の主な栄養価は、カルシウム24mg、カリウム230mg、葉酸34μg(マイクログラム)食物繊維1.4g(皮付き可食部100g当たり)
対して同じ重量の「切り干し大根」の栄養価は、カルシウム500mg、カリウム3500mg、葉酸210μg、食物繊維21.3gと、根(生)より多く含まれていることがわかります。
カルシウムは20倍、カリウム15倍、葉酸6倍、食物繊維15倍と生の大根を食べるよりも、かなりお手軽に多くの栄養価が摂取できます。
まあ、生の大根100gはサラダなどでサラッと食べられちゃいそうですけど...切り干し大根100gは水に戻して煮物にすると鍋いっぱいになりそうですね;(だいたい1回の煮物に使う量が30g)
それでも、ちょっとした煮物を作っただけでも、かなりの栄養価倍増した切り干し大根を摂取できるのは嬉しいですね!
栄養価だけではなく、甘みも旨味も出て、言うことなしです♪
切り干し大根の作り方
【材 料】
- ・大 根・・・好きな分量(今回は丸ごと1本)
- ・干し網や干しざる(使用している干し網は韓国食材店などで購入できます)
【作り方】
1.大根は皮付きのままでも良いし、皮をむいてもOK(皮付きのほうが栄養価高い)切り方も短冊(幅1cm×長さ4~5cm)や千切り(5mm角×長さ4~5cm)やピーラーやスライサーで細く削ってもかまいません。私は荒おろし用でチーズのように削りました。
2.水分率が多めのようだったら、ひとつまみの塩を振って塩もみ→かるく絞る
3.干し網や干しざるに重ならないように広げて天日干し。夏場なら2~3日、冬場は3~5日ほど(天候による)水分を飛ばしてカラカラに乾燥させます。
けれど、大根の旬はやはり冬の時期。寒風にさらして天日にあてた切り干し大根は、甘みも旨味もぎゅっと凝縮して美味しく仕上がります。
4.瓶などの密閉容器に入れて保存(乾燥剤も一緒に入れておきましょう)
上記のように作り方は、とっても簡単です。乾燥すると、かなり小さくなるので、太めで歯ごたえもしっかり味わいたい方は短冊や太目の棒状など、大きめに切った方がよいでしょう。
切り干し大根の戻し方
切り干し大根は水で戻してから、そのまま酢の物やサラダ、または煮物などの調理に使います。定番の「切り干し大根」のレシピをご紹介しながら、切り干し大根の戻し方をご案内します。
切り干し大根の煮物
【材 料(3~4人分)】
- ・切り干し大根・・・30g
- ・ニンジン・・・50g
- ・油揚げ・・・1/2枚
- ・だし汁・・・180g
- ・砂糖・・・小さじ1
- ・みりん・・・大さじ1と1/2
- ・酒・・・大さじ1
- ・しょうゆ・・・大さじ1
【作り方】
1.切り干し大根をボウルに入れ1~2回かるく水洗いします。切り干し大根の3倍以上の水につけて戻す場合は10~15分(この「つけ汁」は、だし汁に使ってもよい)また、洗ったあと水気を切って(絞らないように)ボウルに5分ほど置いておく戻し方でもOKです。
2.ニンジンは細切りに、油揚げは湯をかけて油抜きするか、キッチンペーパーで抑えて油をとります。
3.鍋にすべての材料を入れて、よく混ぜ合わせ火にかけ、沸騰したら弱火で5分。汁気が少なくなったら出来上がりです。
※しいたけを入れると旨味が増しますが、海外では入手しづらいので私はマッシュルームを細切りにして入れています。
大根が旬のうちに、たくさん「切り干し」して作っておけば、オフシーズンにも使える便利保存食に。煮物のほかにも酢の物、お味噌汁、サラダにと応用範囲が広いのも嬉しいところです。
晴天が続かなければ、途中部屋干し(窓際で日に当ててもOK)しても大丈夫ですよ。簡単にできて栄養価倍増の「切り干し大根」ぜひ、作ってみてくださいね♪