日本でも海外でも、面接では第一印象がとても大切です。通常、第一印象というと、まずは見た目から整える切り口が多いのですが、今日はもう一つみなさんに、とても大切で効果的な切り口もご紹介します。それは、「余裕を持って行動する」ことです。「余裕を持って行動」することで「見た目の第一印象もあげる」という2段階ステップで最高の第一印象を作り上げてください。
ステップ1 第一印象をよくするために「余裕を持つ」
見た目の印象を上げる際に、私がとても重要視しているのが「余裕を持って会場に着くこと」です。通常、面接の15分前には会場に着くようにしましょうと言われていますが、私の場合は少なくとも30分前には着くようにしています。理由は以下の通りです。
- 1:万が一交通機関に支障が出ても、なんとか間に合う。
- 場合によっては30分以上前に着くプランにすることもあります。
- 2:早く着けば、面接前に化粧室で身だしなみチェックができる。
- 会場に早く着きすぎるときは、近くのカフェなどで身だしなみチェックをすることもあります。
- 3:水分補給できる。
- 緊張すると喉が乾くものです。あらかじめ飲み過ぎない程度に補給しておきます。
- 4:場合によっては同じ面接を受ける人たちと話ができる。
- 相手はライバルかもしれませんが、同じ気持ちで緊張している仲間と話をすることで、とても心強く感じます。
- 5:面接に関わっているその会社の人と話すチャンスがある。
- コーディネーターの方やその部署で働いている方など、面接官ではない方とそれほど緊張せずにお話できるチャンスです。
- 6:場に慣れる。
- 誰でも初めての場所では緊張します。少しでも長く滞在すればその場に慣れてきます。
ステップ2 見た目の第一印象を上げる
一般的に人は97%言葉以外でコミュニケーションをとる、と言われています。それほど見た目や、態度、ボディーランゲージは大切です。ステップ1でご説明した「余裕」がないと、見た目にも大きく影響します。まずは余裕を持って行動し、その次に以下の3つにフォーカスして、印象をアップしてみましょう。
- 1:身だしなみチェック
- 面接直前のチェックリスト
- 髪型・メイクは乱れていないか
- 雨や埃で靴や服が汚れていないか
- 口臭・歯の詰まり物・体臭がないか
- 2:自然な笑顔
- 笑顔で話すと口角が上がって声にも張りや抑揚がでます。わざとらしい笑顔は不要ですが、相手が「話しやすい、親しみやすい」と思ってくれる程度の笑顔を鏡で確認しましょう。
- 3:よい姿勢と自信
- どんなに自信がなくても、良い姿勢!ニュージーランドの就活において、「自信がある」ということは、日本人の私たちが想像する以上に重要なことです。私自身、「自信がない」ことで大変悔しい思いをしたことがあります。ある採用面接で、プレゼンテーションとインタビューがありました。両方とも大変うまくいきました。プレゼンテーションでは採用側から拍手があったほどです。これはいける!と思ったのですが、最後になんと私は正直な気持ちを言ってしまいました・・・それは、「私は英語に自信がありません」。これが致命傷となって、そのお仕事はいただけませんでした。のちに採用側から「あんなに面接もプレゼンテーションも素晴らしかったのに、英語に自信がないと言われ、大変残念でした」とフィードバックをいただきました。英語や経験やスキルが十分かそうでないかは、採用側が判断すればよいことで、応募する私がわざわざ自信がないと告白する必要は全くありませんでした。その大失敗から、みなさんにも声を大にしてお伝えします!自信があってもなくても、凛とした姿勢で、自然な笑顔で、堂々としていれば、それだけで第一印象は相当良くなります。
次回は、「知らなきゃ困る Bahavioural Interveiw 対策 基礎編」をお届けします。お楽しみに!
本コラムは一般的な海外就活にお役に立つ情報発信を目的としております。特定のお仕事にフォーカスしたアドバイスではありませんのでご注意ください。また内容の無断転載はご遠慮ください。
(7月8日執筆)
- Atsuko Takada (面接アドバイザー)
- NZ在住25年。
- 元外資系エアラインCA採用面接官。
- 海外・外資系就職に特化した英文履歴書・英語面接アドバイザー。
- メルマガ(無料): https://mailchi.mp/78f9c0065b1f/ca