いつもコラムを読んでいただき、ありがとうございます。12回シリーズの6回目、ちょうど折り返し地点の今回は、おそらく就活をする上で最も重要な質問を投げかけたいと思います。これから就活準備をされる方も、今から面接へいく方も、ぜひ今日の問いかけに答えてみていただきたいと思います。
就活をする上で最も重要な質問
「あなたが応募している(しようとしている)会社が、あなたを採用した方がいい理由を明確に述べられますか?」
なぜこの質問が重要なのか?
理由はシンプルです。会社は利益を追求するビジネスですから、会社にとってメリットになる人を採用します。いい人だから、熱意があるから、頑張ってるからという理由だけで採用はしません。たくさんいる応募者のなかで、なぜ会社はあなたを選ばないといけないのか?あなたの持っているどんな具体的な経験やスキルをその会社に、その仕事に貢献できるのか?もしあなた自身がそれを言えないのなら、会社側にも伝わりません。
スキル・経験の棚卸しに不可欠な企業研究
自分はどんなスキルや経験をその会社にもたらすことができるか、ということを明確にする際に、ただ単に自分の経歴やスキルを羅列すると、それだけではうまくいかないことが多いです。なぜかというと、あなたの持ってるスキルと経験全てが、その働きたい会社の求めるものと必ずしも一致するとは限らないからです。
そこで重要となるのが企業研究です。できればその会社で働いている人に直接話を聞くことができれば良いですが、最近はどこの企業もホームページを持っていますので、まずはホームページを隅から隅まで読むことをお勧めします。企業理念だけではなく、事業内容、会社の文化、どういう人が働いているのか?など、全ての項目に目を通すことをお勧めします。当然ですが、応募する仕事の募集要項は情報の宝箱ですので、何度も隅々までしっかり読み込みます。
それをすることによって、たくさん持ってる自分の経験やスキルのうちのどれをその会社のために役立てられるのか、相手の欲しいものをピンポイントで表現できるようになります。
まとめ
「あなたが応募している(しようとしている)会社が、あなたを採用した方がいい理由を明確に述べられますか?」
この質問に明確に答えることができて、その結果採用されなかったら、それは失敗ではなく「ご縁がなかった」だけです。自分を責めたり、自己肯定感を下げる必要は全くありません!
「私はこれだけのものを御社に貢献できますよ、それでいかがでしょうか?」と言って、相手が、それではこの仕事にはスキルが不十分とかそれは方向性が違うとか、そう思うのであれば仕方ありません。
どうしても同じ仕事に再挑戦したければ、チャンスが来るまでスキルアップをすれば良いだけです。方向性が違うと思えば、別の方向の仕事に挑戦すれば良いわけです。
いづれにしても、最初から「やる気はあります!頑張りますのでよろしくお願いします!」的な準備だけで臨んで、結果的に落ちてしまうと、おそらく自分自身も納得いかないでしょう。またどの部分を強化して行ったら次回合格できるのか、という大切なことがわかりませんので、ぜひ「あなたを採用した方が良い理由」を明確にしてみて下さい。
次回は、「面接に呼ばれたら前日までに準備しておくこと」について解説していきます。お楽しみに!
本コラムは一般的な海外就活にお役に立つ情報発信を目的としております。特定のお仕事にフォーカスしたアドバイスではありませんのでご注意ください。また内容の無断転載はご遠慮ください。
(6月24日執筆)
- Atsuko Takada (面接アドバイザー)
- NZ在住25年。
- 元外資系エアラインCA採用面接官。
- 海外・外資系就職に特化した英文履歴書・英語面接アドバイザー。
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