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第7回 面接に呼ばれたら〜前日までに準備しておくこと

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いよいよ面接に呼ばれました!という設定で、面接の前日までに準備をしておいた方が良い、「身だしなみと持ち物」をまとめてみました。項目によっては前日に準備開始で間に合わないものもありますので、面接日程がわかったらすぐに取り組んでみてください。最後にチェックリストもありますので面接前にご活用ください。 (面接で聞かれる質問の準備については別コラムでご紹介します)

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服装と靴

ニュージーランドでの就職面接は、一般的に「スーツが基本」というような決まりはありません。決まりがないと余計に服装選びに時間がかかると思います。一番理想的なのは、その会社の雰囲気に合わせて選ぶことです。例えば、その会社で働いている人みんながTシャツにジーンズであれば、スーツにネクタイまでしていくとちょっと大げさに見えます。逆に、スタッフの多くがビジネススーツを着ているような会社に行く場合は自分もそれに合わせるほうが無難です。ニュージーランドだから、海外だから、というだけで「日本よりもカジュアルでOKかな?」と思うのは危険ですのでお気をつけください。私は、「どうしても適当な服装がわかりません」という方にはリクルートスーツをお勧めしています。面接会場に到着して、もしあまりにも自分がかしこまり過ぎている感じがすれば、ジャケットを脱いだり、男性ならばネクタイを外すことで調整することができます。また服装に合わせた靴選びも日本で面接を受ける時と同じように、きちんと磨かれた靴、女性の場合は歩きやすい高さのヒールを選ぶとよいでしょう。

髪型

服装と一緒で、海外だからという理由で、男性も女性も、奇抜なヘアスタイルは避けた方が無難です。もちろん応募する職種によりますが、接客業や営業職であれば、日本と同じようなスタンダードで臨むとよいです。ただしニュージーランドにおいては、ヘアカラーはその人に合っていれば、オリジナルの色でなくても問題はありません。

身だしなみチェック

爪を切る、髭を剃る、体臭・口臭がないか確認する、アクセサリー・化粧・マニュキュアは、その仕事のイメージに適しているか、など基本的なことですがしっかり事前に確認してください。

またニュージーランドでは、多くの人が文化的意味合いでタトゥーをしていることがあります。タトゥーに関しては、職種によっては事前に申告が必要な場合もありますので、募集要項で確認しましょう。

姿勢を鏡でチェック

人は姿勢がよいだけで、とても堂々とし、自信があるように見えます。どんなに緊張していても、姿勢を良くするだけでだいぶ印象が変わります。私自身も経験がありますが、ニュージーランドで就活する場合、どうしても英語がネイティブでないことが自信低下につながり、気がつくと背中が丸まって小さくなっていることがあります。どんな職種においても、面接は第一印象が全てです。姿勢が悪く暗い感じの印象を与えるか、姿勢良く自信に満ちた印象を与えるか、それだけで大きな違いです。鏡の前で良い姿勢を練習しましょう。

持ち物の準備

面接によばれた時のメールをよく読み返し、必要書類を再チェックしてください。すでに提出済みの履歴書とカバーレターも必ずコピーを一部持っていくことをお勧めします。そして面接当日に筆記試験がなくても、最低限ペンとメモ用紙も持参しましょう。もちろんペンとメモをスマートフォンで代用できる場合もありますが、当日記入する書類がマニュアルであることもあります。

交通手段の確認とプラン

事前に交通手段の時刻表を調べ、余裕を持って出かけましょう。時刻だけでなく、プランBを立てておくこともお勧めします。また万が一遅刻しそうになった場合に、誰に連絡をしたら良いのか、面接をコーディネートしている担当者の名前と電話番号も控えておきましょう。

もしできるのであれば、前日までに面接会場まで実際に行ってみることをお勧めします。その面接会場が実際に職場となる場所であれば尚更です。実際に行くことで、当日道に迷ってしまうという可能性も減りますし、何よりもそこで働いている人たちの服装や雰囲気を掴むことができます。就職面接は大変緊張するイベントです。一度行ったことがある場所で面接を受けるのと、初めての場所で受けるのでは、だいぶ気持ちが違いますので、ぜひ可能であれば事前に足を運んでみてください。

面接前日のチェックリスト

スーツ・シャツ・スカート・パンツはシワや汚れがなく手入れされているか
 
靴は磨いてあるか
 
髪型は清潔感があるか
 
爪・髭・ムダ毛の手入れはできているか
 
堂々と見える姿勢と自然な笑顔を鏡でチェック
 
履歴書・カバーレターのコピー、その他必要書類は準備できているか
 
ペンとメモ
 
面接会場への行き方、交通手段のプランAとB(時刻表や地図を準備)
 
採用担当者・コーディネーターの名前と電話番号
 
 

次回は、「海外就職でも気をつけたい第一印象」について解説していきます。お楽しみに!

 

本コラムは一般的な海外就活にお役に立つ情報発信を目的としております。特定のお仕事にフォーカスしたアドバイスではありませんのでご注意ください。また内容の無断転載はご遠慮ください。
(7月1日執筆)

Atsuko Takada (面接アドバイザー)
 
NZ在住25年。
元外資系エアラインCA採用面接官。
海外・外資系就職に特化した英文履歴書・英語面接アドバイザー。