Pukekoがニュージーランドのオークランドに来て間もない二十数年前、キウィのハズバンドの同僚のBBQに招待されました。
初めての”キウィBBQ”で、日本から来てすぐのPukekoにとって珍しいものがたくさんあったのですが、豪快に振舞われた動物園並みの肉のオンパレードの後、そこの家の奥さんが子供達に「デザートにチョコレートフィッシュがあるわよ~!」というのを聞いてギョッとしたのを今でも覚えています。
ランチに焼かれていたのはお肉ばかりで魚は一切なかったので、今度は魚? でもチョコレートって言ったよね????と困惑しているのは私だけのようでした。
しばらくして子供達がトレイに黒い小さな魚の形をしたものを乗せてゲストに配っていました。私の目の前にそのトレイを持って来た時に私はさらにびっくりしました。だって、本当に魚の形をしてるんですから。でも見た目はチョコレート。
当時の私のひどい英語で、「これは何?」と子供に聞くと、
なんでそんなことを聞くの?と言わんばかりに「チョコレートフィッシュだよ」と言われました。
恐る恐る「中に魚が入っているの?」と聞くと、
子供は一瞬真顔になって次の瞬間トレイを落とさんばかりに大笑い。
次には私の質問には答えずに、自分の母親に「この日本人が面白い質問をしてるよ!」と叫んだものだから、その場にいた全員に私の勘違いがバレてしまいました。
その時にChocolate Fish中身はマシュマロだということを知ったわけですが、なぜチョコレートコーティングのマシュマロが魚の形をしているのか、みなさんは考えたことがありますか?
Chocolate Fishは本来子供達に”よくできたね!”という時のご褒美や、感謝の気持ちを表すのに贈ったものだそうです。中身のマシュマロは白かピンクで、今はダークチョコレートなどもありますがオリジナルはミルクチョコレートを薄くコーティングしたものです。熱風でコーティングのチョコレートを動かして表面を波のような形に作り、魚のうろこのように見せています。この魚の形はGiant kokopu という魚がモデルになっています。Giant kokopu はニュージーランドの淡水魚で一番大きな魚だと言われています。
ニュージーランドならどこのスーパーやデイリーでも見かけるChocolate Fish
ホットチョコレートが一段と美味しくなるChocolate Fishのおまけ
ニュージーランドのカフェでホットチョコレートやモカラテなどを注文するとマシュマロがついてくることが多いのですが、私が時々コーヒーを買うカフェでは、丸いマシュマロではなく、このChocolate Fishがお皿に乗っています。これだけですごく嬉しくなります。
ニュージーランドに来てまだこのChocolate Fishを食べたことがない方、ぜひお試しください。
お土産にも良いですよ。
- - Pukeko