今のご時世、お金なしで生活するなんて正直考えられませんけれど、もしかすると、それに近い豊かな毎日が、我が家のような田舎なら送れるのかもしれないと思います。自給自足ならぬ、他給自足!?で送る豊かな暮らしをご紹介しましょう。
ハンター来訪!!
この田舎家へ引っ越して間もないある日、玄関をノックする音が。外に立っているのは髭面の若い見知らぬ男性です。
「母親が犬のレスキューをしてるんだけど、犬に食べさせるエサ代が馬鹿にならないから、この山のゴートを狩って良い?俺はボーハンティングをやってるんだ」
え??何の話???ボーハンティングって何?ハテナマークがいっぱいの中で、いろいろ聞いてみると、ボーハンティングってアーチェリーのことなんですね!
う~む。アーチェリーでハンティングなんて恰好良いではないですか。
ちょうどその頃、子供たちは初めてアーチェリーの体験レッスンを受けたて。しかも、野生のヤギたちの悪戯加減に少々手を焼いていたところでした。
「うんうん、子供たちにも教えてね!!」
と念押ししつつ、Yes,sure!と一つ返事です。
自宅の敷地にハンターがやってくるなんて!しかもアーチェリーですよ♪中学・高校時代にアーチェリーをしようかと迷ったことがあるグレースには、とっても魅力的な出会いでした。
続々集まるタンパク源
彼に続いて、次から次へとアーチェリー仲間がやってきます。
ハンティングをさせてもらうお礼にと、ある時は鹿肉を、ある時は釣りたてKingfishなどの魚を、またある時は、おつまみに最高のKingfishのスモークを持って。
し、信じられない・・・この山中で釣りたてkingfishが目の前に!?
ライフルではなく、わざわざアーチェリーをする人たちは、何だかこだわりがあるのでしょうね。夏は海に出て、酸素ボンベ無しでSpearfishing(モリで魚を突く釣り)をしているのだそうです。一人は何と!KingfishのSpearfishingワールドレコード保持者だったんですよ!
そんなこんなで、私たちはなぁんにもしていないにも関わらず、誰かれやってきては、ヤギ狩りの楽しみと引き換えに何かしらを置いて行ってくれるようになりました。
しかも、この環境があるのは我が家だけではありません。この辺り一帯、野生動物がたくさん棲んでいますので、ハンティングをする人は多いのです。
そんなこんなで、ご近所さんからも鹿肉のソーセージやサラミ、我が家で獲ったゴートを加工したソーセージまでが届くようになり・・・
気付けば冷凍庫は、飛びきりフレッシュで滋味あふれるワイルドプロテインで埋まっていました!!
食糧の自家調達
こうしてハンターたちとのご縁に恵まれ、我が家で採れた野菜、ニワトリが産んでくれる卵、果樹園に生るプラムや洋ナシなどで、特に夏場は穀類・調味料以外のほとんどの食べ物を敷地内で賄えるようになってきました。
質素な食卓、でも、幸せ度合は200%です!
こちらは、庭づくりを手伝って下さった皆さまへ感謝を込めて開催した秋の収穫祭の時のもの。
持ち寄りパーティだったのですが、すごいご馳走ですよね!お料理上手な皆さまに、また感謝です!
ちなみに我が家産の食べ物は、ワイルドゴートソーセージ・ワイルドクレソンサラダ・紫キャベツのマリネ・かぼちゃとさつまいものサラダ・グリーントマトのジャムとピクルス、それからデザートに、かぼちゃとさつまいものインドネシア風ココナツぜんざい。
豪華な食べ物・飲み物に舌鼓、最高に楽しい酔っ払いの一日でした♪
本当の豊かさ
こんな日々を送っていると、本当の豊かさってこういうことなのかもしれないな、と思います。ヤギたちには申し訳ないけれど、彼らの存在があるからこそ、生まれたこの循環。お金ではなく、お互いが必要とするものに価値を見出して交換する。まさに物々交換の世界です。
糧を得て、ただ有難く素直に嬉しい。動物たちに感謝する心、感謝から生まれる心安らぐ幸せ感。
今の世の中、美味しいもの、便利なものはたくさんあるけれど、忙しすぎて、いろいろありすぎて、気付けないシンプルな、そして幸せな生き方がここにはあります。
生活の全てを変えるのは難しいかもしれないけれど、これからも、小さく単純な幸せで心を満たしながら生きていきたいと思う今日この頃。
今週も、皆さまにとって心安らぐ毎日になりますように♪
グレース
足揉み屋とB&Bスタッフ兼業中
2014年~家族5人で、オークランド郊外で田舎暮らしスタート。
足揉み屋サイト:http://momijinz.com/
フェースブック:https://www.facebook.com/Momijireflexologynz
たま~に更新ブログ:http://rainiernz.com/