ニュージーランドは車社会。日本と同じ左側走行とはいえ、慣れない海外での運転に不安を感じることはありませんか? 運転する前に知っておきたい10の注意点をご紹介します。
1.キウィドライバーは総じて「Impatient」
ニュージーランドの人々は気さくでのんびりしていて親切──というのは真実ですが、なぜかハンドルを握ると人格が一変する人が少なくありません。スピードを出す人も多く、こちらが法定速度を守って走っていても後ろから煽られたり、ちょっともたついただけでクラクションを鳴らされることも。また、高速運転中でも車間距離を詰めてきたり、ウインカーを出さずにいきなり車線変更する人もいます。嫌な運転をされると萎縮したりストレスに感じるかもしれませんが、そこで慌てるのは事故のもと。軽く受け流すようにしましょう。
2.縦列駐車をする機会が多い
これはオークランドなど都市部での話ですが、ニュージーランドは路上駐車が多いです。そのため縦列駐車のテクニックは必須といえます。オークランドのポンソンビー通りなど交通量の多い道沿いに停める場合、ササッと縦列駐車をしないと後続車両にクラクションを鳴らされるので、不得意な人は邪魔にならないところで練習しておきましょう。
3.坂道発進をする機会が多い
こちらも場所によりますが、オークランド、ウェリントン、ダニーデンなど坂道の多い都市には上り坂の途中に信号があるケースもあり、その場合は坂道発進をしなければなりません。AT車であればあまり問題ありませんが、傾斜がかなりきつい坂もあるので、その場合はハンドブレーキを使って対応しましょう。
- (追記)
- 傾斜がキツ過ぎて、AT車でも不安、しかし、ハンドブレーキがなく、踏み込みロック式ブレーキになっているAT車の場合、そのブレーキは、徐々に放すという事ができない為、代わりに通常のブレーキを左足で踏んでおき、右足で徐々にアクセルを踏み込みながら、逆に左足で踏んでいるブレーキを徐々に放すという裏技で対応可能でしょう。
4.Jay-walkをする人が多い
ニュージーランドではJay-walk、つまり横断歩道ではない道路の真ん中を横切る人や、車が来ないからと赤信号でも無視して渡る人がとても多いです。特に早朝や夜は見にくいので運転中、道路を横切りそうな人がいないかどうか注意を払いましょう。
余談ですが、日本人に人気の高いハワイではJay-walkは違法です。厳しく取り締まられており、罰金($100前後)の対象となりますのでニュージーランドに来てJay-walkに慣れてしまった人は要注意です。
5.変わりやすい天候に気を付けよう
晴れていたと思ったら急に前が見えなくなるほど激しい雨が降るなど天気の変わりやすいニュージーランド。大雨や雷、雹、突風が局地的に起こることもあり、冬の早朝は濃霧もしばしば発生します。悪天候の際は十分気を付けて運転しましょう。
6.信号が黄色になったらなるべく停車
信号が黄色から赤に変わるタイミングで交差点を通過するのは違法です。もちろん、これは日本でも違法ですが、ニュージーランドではこの取り締まりに関しては日本よりも厳しい傾向にあるので注意が必要です。安全に停車できない場合は加速して進んでもOKですが、信号に引っかかって止まりたくないからとアクセルを踏むのはやめましょう。
7.駐車禁止にご用心
日本と比べると何もかもスローペースなニュージーランドですが、駐車禁止のチケットは非常に素早く切られます。駐車禁止の場所に停めた時はもちろん、制限時間を5分過ぎただけでも違反チケットが貼られることがよくあります。「ほんのちょっとだから」と油断しないようにしましょう。
8.夜は街灯が少なく真っ暗
ニュージーランドは日本に比べて街灯が少なく、街灯があっても薄暗いため、日没後はほぼ真っ暗です。暗い道での運転に慣れていない人は、夜なるべく運転を控えるようにしましょう。
9.ガソリンスタンドによって価格がかなり異なる
ガソリンの値段は会社や立地によって異なるので、利用する前に価格を比較しましょう。オークランドの場合、シティが最も高く、離れると安くなる傾向があります。また、Caltex、BPよりもZやGullのほうが割安な傾向がありますが、CaltexとBPは大手スーパー「カウントダウン」の会員カードと提携したAA Smartfuelの提示で割引が受けられるので上手に活用するといいでしょう。
ニュージーランドのガソリンスタンドはセルフですが、コンビニなどが併設されていない完全に無人のセルフスタンドもあり、こちらのほうが有人スタンドよりも値段は安いのでガソリンを入れたいだけならこちらがお得です。無人セルフスタンドの支払いはカードのみで現金は不可なので注意しましょう。
10.意外と見かける「サンキューハザード」
車線変更して前に入れてもらった時、後続車に対して感謝の気持ちを伝える「サンキューハザード」。日本だけの習慣かと思いきや、ニュージーランドでも意外と見かけます。ハザードは本来、急停止などのトラブル発生を周囲に伝えるためのものなので、なるべく手を挙げるなどのジェスチャーで伝えるのがおすすめですが、安全が確認できる時はサンキューハザードを使うのもいいでしょう。