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第4回 グレースとゆかいな仲間たち♪

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第4回 グレースとゆかいな仲間たち♪

片田舎の野生動物王国!?

さてさて。ムツゴロウさんには及びませんが、我が家でもたくさんの動物たちに出会うことが出来ます。第一回のコラムでもご紹介した、ゲート前の「WILDLIFE」の標識。

何故、こんな標識が?!きっと今回のコラムでガッテンしていただけることと思います!

飼いヤギ!?

ご覧ください!このリラックスぶり♪

ヤギ

これでも彼ら、れっきとした野生なんです!

冬の晴れ間、暖かい日差しが敷地内に差し込む頃、ワイルドゴートたちは日向ぼっこを楽しみながら、のんびりまったり。。。昨年の今頃はまだ、羊もおらず、8haの敷地にたった3羽のヒヨコだけでしたから、ヤギたちが敷地にいるなんて、スゴイ!かわいい!とはしゃいでいたのですが・・・

ヤギたちはフェンスを壊して思いのままに牧草地に入り込み、植えたてのイチジクやビワの新芽を食べ、ドライブウェイの桜の幹まで齧り放題。グレースたち家族は、ヤギにさえなめられていて、多少近寄ったくらいでは逃げ出しやしません。

道を行くご近所さんたちには「ヤギ飼ってるの!?」と笑われる始末。ヤギの存在で、グレースたち家族が近所で話題(笑い?)のネタとなっていたくらいに、彼らは我が物顔に、敷地内を闊歩していたのでした。

ヤギって、すごく繁殖力があるんですね。どんどん家族が大きくなるんです。今日も、赤ちゃんらしき鳴き声が森から聞こえていました。若木の新芽を食べ尽くしてしまって、山の斜面では土砂崩れが起こりやすくなってしまう。そんなこともあって、ヤギはハンティング愛好家の人たちにとっては、害獣駆除と趣味を両立出来る、格好の的になっているようです。

ワイルドターキー

そしてこの夏、好むと好まざるとにかかわらず、まるで家族のような時間を過ごした彼ら。

ターキー

そう、野生のターキーです!
昔、飼われていたのでしょうね。この辺りでは結構見かけます。子供たちがついついエサをあげてしまうものだから、群れが群れを呼び、最後は15羽ものターキーがすっかり居ついてしまいました。

私たちの姿を見かけたら、「久しぶり~!」と言わんばかりにそれはまぁ嬉しそうに、ドタドタ駆け寄ってきてエサをおねだり。毎朝、お世辞にも可愛いとは言えない姿で玄関をノックしては、たくさんのウ○コを落としていく彼らにはもう降参です!!

今は森のどこかで冬ごもり中。春になると、赤ちゃんたちを連れて戻ってきます。今年は何羽の赤ちゃんが来るのかな~。そしてクリスマスのご馳走は???どうなるのでしょうね!!笑

小動物もいっぱい

道具小屋の下にはウサギのファミリーが棲んでいて、朝や夜にはウサギがぴょんぴょん飛び跳ねています。

ウサギ

可愛い!だけど、うっかりしていると、葉物や豆類など、ぜ~んぶ食べられてしまいます。それでも憎めないのが彼らの魅力。童話などへの登場回数が多いのも頷けますよね!

ワイルドキャット、なんていうのもいます。飼っていた猫が野生化した、という意味だと思うのですが、実際、ニワトリなどを襲うので要注意です。もしかすると、ケガをしたKereruを食べたのも、ワイルドキャットかもしれません。でも、そのワイルドキャットも、ある日、小屋のそばで命を落としていました。穏やかに見えて、厳しい自然の世界です。

もちろん夜になると、ニュージーランドの嫌われ者、ポッサムたちもやってきますよ!真夜中に屋根の上で不気味な足音を響かせながら。。。レーニエが居ない時なんて、もうゾクッとしてしまいます。デッキにも近づくので、おちおち野菜などを置いておくことも出来ません。春先は、赤ちゃんをおんぶしているので、いかにも重そうに歩く姿を見かけます。

フルーツや野菜の収穫時期は彼らとの戦い。ポッサムは、美味しいところだけを少し齧っては他のに手を出すので、もう悲しいやら悔しいやら。Kiwiの人たちが嫌がるのも理解できます。ネットをかけたり、ポッサム用のトラップを仕掛けて何とか被害を少なくしています。

ポッサムトラップ

でも、やっぱり私たちは仏教をベースとする農耕民族なんですね。無用な殺生はしたくない。何度やったところでイタチごっこですし、自分たちの手で命を奪った動物の姿を見るのはとても辛いことでもあります。それに、人間が連れてきた動物を、数が増えたからと言って駆除していくという考え方も、何だか腑に落ちませんしね。

そんなこんなで、敷地内で出くわす野生動物だけでもこれだけの数、その上、道路では、鹿が走り出てきたり、タカが轢かれた動物の上に居座っていたりするのですから、これぞ「WILDLIFE」!!森があり、水辺がある。彼ら野生動物にとっても大切なことなんでしょう。

グレースが初めてニュージーランドに来た時、牧草地ばかり続く大地を見て、それが本当の自然とは思えず、少なからずショックを受けました。大切な時期には必ず森に戻っていく動物たちの姿を見ると、やはりそうなのだと実感します。

生きているということ

ただじっと動物たちの姿を見ていると、彼らの生きざまが見えてきます。

野生動物であれ、家畜であれ、誰かにとって厄介な存在であれ、何であれ、皆、同じように生きています。当然、人間も。

大きな宇宙から見ると、それは一つ一つの点でしかなく、仮に一つがなくなったとしても、たいした影響のないとっても小さな存在でしょう。

でも、一つ一つを見ていくと、それぞれにそれぞれの役割を持って、絶妙なバランスを取っているんですね。

与えられた時を生きて、死んでいく。あるものは生きることで、植物を食べ、排泄し、子供を産み育てる。あるものは死ぬことで、他の動物を生かし、大地を肥やしていく。そういった役割を果たすことで、この世界は回っているんですね!

頭の中では分かっていることでも、こうして目の当たりにしていくと、それぞれの存在の大きさを実感することが出来ます。

一つが欠けても問題ないはずなのに、全てが関わり合ってバランスよく動いている世界。

不思議な感じですが、だからこそ、私たちは存在しているんだろうなぁと思う今日この頃。

野に生きる植物や動物たちに教えられる毎日です。

今週も、皆さまにとって学び多き一週間になりますように。

グレース

足揉み屋とB&Bスタッフ兼業中
2014年~家族5人で、オークランド郊外で田舎暮らしスタート。
足揉み屋サイト:http://momijinz.com/
フェースブック:https://www.facebook.com/Momijireflexologynz
たま~に更新ブログ:http://rainiernz.com/