勇気を出して、アリスの穴に落ちてみたら・・・

私たち、こぉんなところに居りました！！

ここはオークランドの町中から車で約1時間の田舎町。
半径４ｋｍは舗装されていない砂利道が続く、人里離れた緑あふれる場所です。
敷地面積8ha弱、敷地内に山・ネイティブブッシュ・小川・牧場。
とっても素敵な、野性味あふれる場所。ここで日本人家族5人が楽しく過ごしています。

レーニエの夢、ニュージーランド移住

私たちがニュージーランドに移住したのは2011年。東日本大震災のあった年です。
よく、移住した理由は震災ですか？と聞かれますが、私たちの場合はそうではありません。

私とダンナ・レーニエが出会った時、かれこれ10年以上前になりますが、
既にレーニエは「ニュージーランドにいつか住みたい！」という夢を描いていました。
レーニエの親友がワーキングホリデーでニュージーランドにいた時、親友を訪ねて旅したニュージーランド。
その時、いつかこの国に住めたら・・・と思ったのだそうです。
そのレーニエの話を聞いて、単純な、というより考えることを知らないグレースはただ一言。
「じゃ、行こか」。
たったそれだけの一言で、ニュージーランド移住は私たち二人の間で必然の出来事となりました。
だって夢って、実現するためのものですもの！
結婚してすぐに子供が出来たので、小学校にあがる頃に行けたら良いね〜ということになり、
山あり谷あり乗り越えながら、ちょうど長女が日本の小学校1年生になった時、無事、移住してきたという訳です。

移住してきてからも、いろいろなことがありました。
ほとんど知り合いも居ない。仕事もない。英語も出来ない。小さな子供たちを抱えて・・・大変な毎日の中で、
人との出会いを今まで以上に大切に考えるようになりました。
家族や友達との時間を何より大切にするようになりました。

そして気が付いたら・・・素敵なご縁に恵まれて、憧れの田舎暮らしをしていた、という訳です！
こんなことって・・・あるんですね！！

グレースの夢、田舎暮らし

グレースは、昔から田舎で自然と共に暮らすことが夢でした。
それがニュージーランドで、しかもこんなに大規模な形で実現できるなんて！まさに夢のよう！

でも実は、初めてこの家を見に来た時は、レーニエと共に「これは・・・さすがにキツいよね〜」というのが正直な気持ちでした。
だって、この広大すぎる土地をどう管理すれば良いか、全く見当がつきません。
家にたどり着くまでの４ｋｍ以上は未舗装の道路で、一回通るだけで車は泥だらけ、一番近いお店や病院までも車で25分です。
スピードの出せない曲がりくねった田舎道は、実際の距離以上に、はるか遠くに来たように感じられました。
しかも、携帯電話さえ通じません。
子供たちが急な怪我や病気になったらどうしよう、道路が寸断されたらどうしよう。
当時、レーニエはシティで仕事をしていましたから尚更です。

日本の田舎にだって、ここまでの田舎はなかなかお目にかかれないのではないでしょうか？
我が家のゲートのすぐ前には、ご丁寧にこんな標識まで・・・笑

でも気が付いたら、考えていることは「どうやったら、何をしたら、あの家で住めるだろう？」ということ。
子供たちも、一度訪れたこの家がとっても気に入って「学校が変わるのはイヤだけど、あそこに住みたい！」と言い続けていました。
私たち夫婦も、子供たちも、みんなこの田舎家に一目ぼれしていたのですね！

田舎暮らしを始めて

そして、清水の舞台から飛び降りた気分で、思い切ってこの田舎家に引っ越したのは昨年5月。ちょうど一年になりました。
田舎での生活は、たくさんの発見、気付き、驚きの連続です。

現代社会に生きながら、現代とは違う価値観をも持てる場所。

それまでのニュージーランド生活も素晴らしい毎日だったけれど、
ここでの生活は、違う意味で私たちに様々な気付きを与えてくれる味わい深い日々です。
まずは自分に与えられた力を信じること。
感謝すること、共に生きること、生あるものが如何に小さく、如何に大きな役割を担っていることか・・・

自分が、他の動物や植物たちとともに生かされているという実感が、ここに居ると感じられます。

今はただ、この自然の中での日々がかけがえなく、幸せだなぁと思いながら毎日を過ごしています。
この家へ引っ越してからずっと、その思いは変わりません。

これから、たくさんの方との出会い、たくさんの動物たちや出来事との出会いに感謝を込めて、
そんなグレース家族の田舎暮らしの一コマをお伝えしていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

この一週間が皆様にとって素晴らしい一週間になりますように♪