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日本との貿易船が運んだワカメの胞子がNZに定着?!わかめ&メカブが食べ放題!

日本との貿易船が運んだワカメの胞子がNZに定着?!わかめ&メカブが食べ放題!

貿易船バラスト水ってご存知ですか?

バラスト水とは、船の重りとする為に船内に取り込まれた海水の事。荷を降ろして軽くなった船は、浮いてバランスがとれないので、ちょうど良い積載重量になるまで、周りの海水を取り込んで重みを調整します。次の港で再び荷物を積み込み、不要になった海水はそのまま海に放水されます

。海水と一緒に様々な海洋生物が運ばれる為、外来海洋生物の定着化等が世界中で問題となっています。そして日本との貿易が盛んな国ニュージーランド。海洋環境が良く似たこの国の海に定着してしまった日本からの外来海洋植物の代表が、日本の美味しいワカメです!

ニュージーランド人はワカメを食べないの?

西洋文化の中では海草類を食べる習慣は一般的ではありません。皆さんの中に、ニュージーランドに移住後、何故か足が吊るようになったという方いらっしゃいませんか?それは、もしかしたら海藻類の摂取量が減った為に起こるミネラル不足かもしれません。

日本では、わかめのみそ汁、海苔の佃煮、ひじきの煮物など、伝統的に多くの海草類を食べていた私たちが、移住後滅多に海藻類を食べなくなった事により、体内で海のミネラル不足が起こっている可能性があります。

日本人が率先して食べましょう!

そんな訳で、公害になっている外来種のワカメは、日本の美味しいワカメです。移住後のミネラル不足解消の為にも、海に行ってワカメを収穫してみましょう! なんとワカメのシーズンは冬の終わりのまさにこの時期!早速海にGOですよ!

簡単なワカメの見つけ方

風が強く波が立った次の日の海

  • 風が強く波が立った次の日の海は、海岸にワカメが打ち上げられている事があります。
  • 打ち上げられてしばらく時間が経った海草は、衛生的にお勧め出来ません。打ち上げられたばかりの新鮮なワカメを狙いましょう。
  • ワカメと良く似た海草にアラメ昆布があります。ワカメには根元にひだひだのメカブがあり、アラメにはそれがありません。

ワカメ

野生のワカメの調理の仕方

  • 海でとって来たワカメは、石ころや砂、貝殻などがいっぱいついていますので流水できれいに洗います。
    流水できれいに洗います
  • 葉っぱ→刺身ワカメ、塩蔵ワカメ、茎→茎ワカメ、根元のひだひだ→メカブ、になります。
  • 各パーツに切り分け、湯がきます。湯がく時間はほんの数秒~30秒位。
    湯がく
  • 茶色かった生のワカメがきれいな緑色になったらすぐに冷水にとります。粗熱をとったら完成です。
  • 更にこれを塩漬けにすれば、日本のスーパーマーケットではおなじみの塩蔵ワカメがご自宅でも簡単に作れます。
  • 茎ワカメは酢の物、メカブはたたいてとろろにして頂くのがおすすめです。

春の海岸でワカメを探しながらお散歩してみるのも楽しいですね。海の環境を考える半自給自足活動、おススメです。

ワカメ

記者プロフィール

とらこ

とらこ

『NZにない物は自家製で作る!』をモットーに、平日は会社員、休日は自然の中での半自給自足生活を満喫中♪
ブログ:ニュージーランド半自給自足生活

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