温泉熱を利用した手長エビ養殖事業
ジェットボードでも有名なタウポのフカ滝のすぐ近くに、こんなのどかな風景が広がっています。のどかな田園風景・・・かと思いきや、実は地熱発電の廃熱を利用した手長エビの養殖池なんです。
ニュージーランドは地熱発電が盛んな国です。国内電力の約14%、水力発電に次いで2番目に多い発電量を地熱発電でまかなっています。今回はこの地熱発電の廃熱を利用したエビの養殖事業のお話しです。
エコでクリーンな養殖事業
地熱発電後に出る廃熱を利用して、ワイカト川から引き入れた冷たい清流水を温め、熱帯の手長エビを養殖出来ないかと考えた人達がいました。1987年にこのHuka Prawn Parkを設立したアクアティック ファーム社の人々です。
天然資源を枯渇させる心配がなく、地熱を再利用したエビの養殖事業。クリーンエネルギーにこだわり、自然と共に生きるニュージーランドらしい発想ですね。
何とこの池のエビは釣り放題!
私がこのエビ公園が大好きな理由は、なんと言ってもこのエビの養殖池にいるエビが釣り放題だと言う点です!
もちろん入場料は払いますが、釣れたエビは何匹でも無制限に持って帰れます。私の過去の最高記録は1日で68尾!その日の最多賞を頂き、黒板にデカデカと名前を書いて頂いたことがあります♪
エビ釣りのコツ教えます☆
エビ釣りにはコツがあります。釣り方を知らない人は一向に釣れません。だけど、一度コツを掴むと面白い程釣れます。
エサをつけて糸をたれると、結構すぐに手応えを感じます。でもここで引いたら間違いなく逃げられます!エビは、この時エサをツメで挟み運んでいるだけ。だからこちらが引っ張ればエサを離してしまいます。
- 糸が引かれたら、その動きに合わせて、自分が移動します。
- 糸の動きが止まったら、そのままゆっくり15秒数えます。
- すこーしだけ、竿を立てます。エビはおいしい食事中にエサを逃すまいと早口で食べはじめます。そしてまた5秒待ちます。
- 針が十分口にかかるタイミングを待って引きます。エビは後ろ方向にしか泳いで逃げられないので、針が口にかかっていたら、ここで一気に針が食い込みます。
- あとは、引き上げるだけ!『待つ我慢』さえ出来れば、エビ釣りは意外と簡単なのです♪
家族全員が楽しめるエビ公園♪
エビ公園には釣り以外にも楽しめることが沢山準備されています。例えば、足湯。そして、天然のニジマスの餌付け。養殖事業の孵化場見学ツアーなど。また、釣ったエビをその場で調理出来る調理小屋や、一流のコックさんが美味しく調理してくれるレストランまであります。これからの季節、手長エビの活性が上がり、釣れやすくなる夏がやってきます。休みにはお弁当をもって、ご家族みんなでエビ釣り如何でしょうか☆
Huka Prawn Park
所在地:Karetoto Road, Taupo
URL:www.hukaprawnpark.co.nz