地熱大国ニュージーランドには、タウポから車でたった30分の場所に位置するオレケイコラコ地熱公園があります。
オレケイコラコ地熱公園ってどんなところ?
オレケイコラコ地熱公園は、タウポの少し北にあるワイカト川沿いにある地熱地帯です。日本でいうところの九州大分県別府にある地獄めぐりのような場所です。ニュージーランドは、火山大国で電力の20%を地熱で補っているくらい地熱地帯が多い国で、ロトルアのワイオタプがニュージーランドで最大の地熱公園として有名ですが、オレケイコラコも負けていません。
オレケイコラコ地熱公園の園内地図
オレケイコラコ地熱公園は、グリーンゾーン、ブルーゾーン、レッドゾーンの3つのゾーンに分かれており、その色の矢印に従って歩くことで効率よく園内を回ることができます。道もとてもよく整備された木製の遊歩道で、歩きやすいです。ビューポイントに設置された看板には、英語だけでなく世界各国の言語で説明が書かれており、日本でも表記してくれています。帰りは、STOPの看板の上に設置されてあるボタンを1秒以上押すと船が迎えに来てくれます。船着場は水面に浮かべられており、不安定なので、STOPの看板のところで船長が合図するまではそこで待つ必要があります。
オレケイコラコの見所
オレケイコラコは、タウポから30分ほどのところに位置します。そこからビジターセンターでチケットを買い、2分ほど船に乗ってワイカト川の対面に渡るとオレケイコラコ地熱公園があります。一周2時間程度の広さで、見どころがたくさんあります。
地熱洞窟
オレケイコラコの一番の目玉は、なんと言っても地熱洞窟でしょう。地熱洞窟は、内部で地熱活動がある洞窟で、地熱噴出を伴う大きな噴火か地盤沈没によってできたのではないかと言われています。世界的にとても珍しい洞窟で、南イタリアとここにしかありません。底に溜まっている水も透明度が良く、どこまでが底で、どこまでが鏡状になっているのか分からず神秘的です。また、溜まっている水はお湯で、湯気がモクモクと洞窟内から湧き出ていました。
アーティストパレット
アート好きなニュージーランド人は、こういう景色を見ると画家のパレットのようだと表現するのが好きなようです。ほぼ白じゃん!と思うのですが、所々に硫黄の黄色や緑、茶色があり、言われてみれば、パレットかなぁという感じです。展望台から見ると、あたりが一望でき、素晴らしい眺めです。噴出する成分や温度によって毎日色が変わるため、1日として同じ景色のことはないと言います。
遊歩道の植物
ニュージーランドはどこもそうなのですが、オレケイコラコの周辺もニュージーランド固有の植物が多数生えており、所々に看板が立てられ、固有の植物の生態を見ることができます。葉の裏が銀色のシダ「シルバーファーン」も自生しています。「シルバーファーン」は、ニュージーランドのアイデンティティの象徴としても用いられており、ラグビーチームのオールブラックスのチームロゴなどとしても使われています。