南半球の強豪4ヶ国のニュージーランド(NZ)、オーストラリア(AUS)、サウスアフリカ(SA)、アルゼンチンが2試合ずつ総当たり戦で優勝を争うレベルの高い大会 The Rugby Championshipはオールブラックス(ABs)の優勝で幕を閉じました。8月から10月の頭まで行われたABsの試合を振り返ってみます。
コロナウイルスの影響で日程や開催地変更へ
今年はNZでの試合が多く組まれていましたが、AUSがコロナウイルス感染拡大によりNZとのトラベルバブルが停止となり一つの国で開催を強いられNZのホームの試合はキャンセルで昨年同様ほどんどの試合がAUSでの開催となりました。
開幕から4連勝で絶好調のオールブラックス
ワラビーズとの2連戦
ワラビーズ(オーストラリア代表)との対戦は初戦はオークランドで57-22で圧勝!
2戦目は、アウェーながらも38-21と力の差を見せつけ2連勝で好スタートのABs
アルゼンチンとの2連戦
続いては昨年ABsに歴史的勝利をしたアルゼンチンとの対決は、アルゼンチンに得点を許さず39-0と圧勝。
2戦目は、若手を多く起用して経験を積ませる形になったABsでしたが36-19で勝利して開幕4連勝。
日本のチームにサバティカルでプレイしていたABsのスターの⑩ボーデン・バレットの圧巻なプレイもあったアルゼンチンとの1戦目のハイライト動画
サウスアフリカとの100周年 & 100試合記念
100試合目のテストマッチは激戦
スプリングボックス(サウスアフリカ代表)との1戦目は、両国の試合でちょうど100試合目のテストマッチで盛り上がっていました。スプリングボックス(SB) は、この記念の試合にしっかり照準を合わせて来たかのような戦いぶりで得意のハイパント攻撃でABsのミスを誘って試合を有利に進めていました。
お互いにPG(ペナルティーゴール)で得点をする展開になりシーソーゲームで最後まで試合がもつれ、まさに息をのむ展開でした。1点差で負けていたABsは76分に⑮ジョーディー・バレットが逆転のPGを決めて19-17で冷や汗勝利。
激戦のハイライト動画
激戦再びの2戦目
1戦目に増して激しい試合となった2戦目は、前半SBのミスからチャンスを活かしたABsがトライを重ねて有利に進めて20-14でリードして前半終了。
しかし後半に入ると控えの選手を早めにピッチに入れたSBの戦略が上手くいってキックを上手く使い地域を取りABsの反則を誘ってPGで得点を重ね点差を縮めていき、その後はキック攻撃だけでなく展開ラグビーでも良い所を見せていたSBがトライも上げて逆転に成功。
1戦目同様に最後までもつれるシーソーゲームで見ていてハラハラドキドキする展開になり残り時間数分でABsの⑮ジョーディー・バレットが1戦目に続き逆転PGを決めて29-28と逆転に成功し勝利かと思われたが・・・
残り時間1分を切ったところでABsが反則を取られてSBがABs陣でチャンスを迎えることになり得意のラインアウトから強力FWが一気に前に出てトライを狙いに行ったところでABsが思わずオフサイドの反則を犯します。
ゴール正面のPGを決めたSBが 31-29 サヨナラ勝ちで1戦目のリベンジを果たしました。/p>
激戦再びの2戦目のハイライト動画
完全優勝とはならなかったABsですが5勝1敗で2021年のラグビーチャンピンシップ優勝となりました。
この後ABsは、北半球に遠征に行くのでまだまだシーズンは続きます。