今日は、ニュージーランドで保育士として働くのに一体どの程度の英語力が必要なのか、僕の経験から書いてみたいと思います。
①ボランティア、リリーバーとして働く場合。
リリーバーとは、常勤の先生がなんらかの理由で勤務できない時に、その先生の代わりに入るという契約保育士のポジションです。資格がなくても働けます。
日常会話レベルがあれば大丈夫ですが、先生からの指示がわかるリスニング力は必要だと思います。
例えば、園庭で子どもを遊ばせるときの注意点や、園で決まっているルールを理解することができないとトラブルになり兼ねないので、保育園側も雇うことが難しいと思います。
しかし、事前にどのような英語の表現を使うか 、どんな単語が聞き取りづらいか、などに重点を置いて、短期間でも学習すれば、日本の義務教育で英語を勉強している方なら問題ないと思います。
また、保育士として働いたことがある方や、子どもに触れる機会が多い方は、場慣れしている分、聞き取れなくても理解できる場合も多いかも知れません。
ちなみに僕がボランティアやリリーバーとして働いていた頃のアイエルツスコアは5.0~6.0でした。試験で測れる英語力と、実際に使う英語は違いますが、参考のために書いておきますね。
②常勤として働く場合(パートタイム・フルタイム)
集まり(マットタイム)という時間のときに絵本を読んだり、子どもたちに手遊びを教える程度の英語力と、英語で保護者に子どもの様子を話す日常会話の英語力があれば大丈夫です。
他に、以前にお伝えしたラーニングストーリーという、子どもの成長を記していくファイルがあるのでそれを英語で書きます。英語のライティングに自信がなくても、僕のようにチームリーダーに文法のチェックをしてもらうなど、職場の人に相談するという手段もあります。ただ、ラーニングストーリーは子どもの個人情報ですので、ネイティブスピーカーであっても外部の人に直接チェックしてもらうことはできません。
僕も最初は、英語に自信がなくて落ち込むことがしょっちゅうありました。しかし、やっと夢だった海外で保育士として働くことができたので、委縮していても始まらないと気持ちを切り替えることができました。
そのおかげで、チームに英語力不足で負担をかけてしまう分、保育士として自分ができることは何か探して、英語ができないところは協力してもらうようにお願いすることができました。
ですので、英語ができないと悩んでいる方はとても多く、確かに英語はできていた方がいいと僕も思うのですが、そのことで悲観的になってやりたいことをあきらめるのはもったいない気がします。保育士としてボランティアのポジションや仕事を手に入れるためにできることは他にもたくさんありますし、英語の勉強ひとつとっても、試験勉強と、現場で使う英語は違います。
僕のブログでも、自分の経験や周りの人の経験を書いています。また、保育の現場で使う英語表現も書き始めましたので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
http://ameblo.jp/hoikushi-nz/entry-12278625870.html
- Naoki Yajima
- 日本で7年保育士として働き、保育の修士号を取得した後、ニュージーランドに移住。
- オークランドの保育園で働いてもうすぐ2年です。