WWOOF初日:暖かい歓迎と濃密な初体験
急に決まったWWOOF初日は、予想外の出来事で幕を開けました。移動中に電車のトラブルがあり、時間どおりに合流できないハプニングがありました。しかし、なんとか連絡を取り合いながら合流できたホストマザーは温かく私を迎え入れてくれ、ようやく安心感に包まれました。お家に到着すると、ホストマザーがお手製のフィジョアのワインを注いでくれ、初日から特別な体験が始まったのです。
夕食後には、そのワイン作りを見せてもらいながら、ホストが大切にしている価値観やライフスタイルに触れることができました。はじめてのWWOOFに対する緊張感も和らぎ、新たな環境で多くを学びたいと感じた濃い一日になりました。
初めての仕事はペンキ塗り。でも…
WWOOF2日目、初めて任された仕事はペンキ塗りでした。これまでペンキを塗った経験がなかった私は、最初思い通りにいかず、ムラや溜まりが目立つ仕上がりになってしまいました。わたしが落ち込んでいた様子を見たホストファザーがそばに来て、塗り方のコツを教えてくれました。
さらに、「失敗してもいいんだよ、これから学べばいいんだから!」と優しい励ましの言葉をくれたのです。その言葉に心が温かくなり、未経験の仕事もポジティブに捉えることができました。新しいことに挑戦し、成長していける環境に感謝した瞬間でした。
効率重視の意識改革
週末になり、ホストファミリーと一緒に彼らのホリデーハウスで作業をすることになりました。朝から野良作業を始めましたが、私が丁寧に作業をこなそうと時間をかけていると、午後にホストマザーから「そのやり方では日が暮れちゃうよ!」と指摘されました。
これまで「丁寧さ」こそが重要だと思っていた私にとって、この指摘は意外なものでした。しかし、確かに日本にいた時も、丁寧さにこだわりすぎて残業が常態化していたことを思い出し、効率的に仕事を終わらせる重要性を感じました。新たな視点を教えてくれたホストのアドバイスが、私の仕事観を少しずつ変えていきました。
今までの仕事のやり方の弊害と価値観の変化
ホリデーハウスでの作業を終え、翌日はメインハウスに戻りましたが、朝起きたときから体のだるさと頭痛に襲われ、一日中寝込んでしまいました。本当は仕事の日でしたが、わたしの様子を見たホストファザーが「無理しないで休んで」と気遣ってくれて1日休みをもらいました。少し回復した頃、たまたま電話をかけてきた友人に今の状況を説明すると、「脱水症状かもしれない」と言われたので、ネットで調べた簡易的な生理食塩水を作って飲んだところ、驚くほど回復しました。
実は前日の作業中、丁寧に作業をしていた分の遅れを取り戻すため、ほとんど休憩をとらずに働いていました。日本にいた頃のように「休まずに頑張って終わらすこと」が良いと思い込んでいた私にとって、この体調不良は、働き方を見直すきっかけとなりました。
この経験を通して、30点でもいいから、とにかく早急に仕事を進めること、そしてこまめに休憩を挟むことの大切さを学んだので、初っ端からとてもいい経験ができました。次回も、WWOOFの出来事について書こうと思います。
むにえる
元地方公務員。安定思考に疑問をもち、昔から夢だった「海外暮らし」のために公務員を退職して6月からワーホリ開始。スキル・英語力0から縁だけを頼りにどこまでいけるか挑戦中。
- (note:https://note.com/meuniel_06)