到着初日で帰国したくなった
ワーホリに来て6ヶ月が経ちました。今、わたしは南島の最南端の街・InvercargillでWWOOFをしています。1人でNZ中を動き回る生活にも慣れましたが、最初はこうなるとは全く予想していませんでした。
オークランド空港に降り立った日、Airbnbで予約していた滞在先にたどり着くのに3時間以上かかりました。日本と勝手が違いすぎて、すべてにおいて混乱しました。頼れるのはスマホのみ。頼れる知り合いは誰もいません。英語もできないので、質問できても、全然聞き取れませんでした。やっとの思いで滞在先にたどり着いたとき、急に孤独が襲いかかってきました。初日でこんなに精神的にしんどいのに、あと365日も1人で過ごすのかと思うと、不安で涙が止まらなくなりました。到着して1日目、早くもわたしは日本にいる家族や友人のもとに帰りたくなったのです。
日本では得られなかった気づき
1日違いで同じ滞在先にやってきた日本人の女の子と仲良くなったことで、わたしはなんとか精神的に持ち直すことができました。そのあたりから、ようやく外に目が向くようになってきました。
オンラインコミュニティやミートアップのイベントに参加することで、日本人の知り合いが増えていきました。出会う人たちは皆面白い生き方をしている人たちで、そんな彼らとの交流を通して、自分のあり方について気づいたことがありました。それは、小さい頃の原体験が、今の「わたし」を作っていること、そして本来の「自分」を隠してしまっていることでした。日本で生活しているときには当たり前すぎて気づかなかったこころの声が、少しずつ聞こえるようになったのです。
“自分軸”で選択すること
NZに来て最初の3ヶ月ほどは現地での仕事を探していましたが、イマイチ気乗りしませんでした。ちょうどその頃、たまたまコミュニティで知り合った人のオンライン事務を手伝うようになり、こちらのほうが楽しいと感じることに気づきました。
同時に、だんだんNZでやりたいこと(NZ中を周りたい・お金をかけたくない・現地の知り合いを作りたい)が明確になってきました。その結果、WWOOFにたどり着きました。
WWOOFを始めた当初は、WWOOFとオンライン事務を両方していましたが、途中でオンライン事務が苦しいと感じるようになっていきました。
原因は、わたしの「自己犠牲による自爆」。何でもかんでも自分で引き受けてしまい、精神的に自分を追い込んでいたのです。このままではまた日本にいた頃と一緒だと思い、勇気を出して話をして、業務を最小限にしてもらいました。
そうして、ようやく自分だけの時間を作れたとき、不思議な夢を見ました。それが、昔大好きだったデザインの仕事をしている夢でした。そして、その夢を通して「本当にしたかったこと」をようやく思い出せました。"心からしたい”を自分で気付いた瞬間です。
選択肢を広げるも狭めるも自分次第
今、わたしはWWOOFをしながらデザインの勉強をしています。今後は、SNSやクラウドソーシングサイトで仕事をしていく予定です。この「自分で心からしたいことを選べる」ようになるために、NZに来たのではないかとさえ感じています。
正直に言うと、NZで行きたい街を行き尽くしたら、1年を待たずに帰国する予定です。なぜなら、NZでの経験を通じて、改めて日本が好きだという気持ちが強くなったからです。日本に帰ったらやりたいことが見えてきたし、そのためにしっかりと準備を進めたいと思っています。
1年未満で帰国することに対して、もったいないと感じる人もいるかもしれません。しかし、わたしは今、自分の選択にとても満足しています。NZでの体験を通じて、「自分に正直に生きる」ことが何より大切だと実感できたからです。これからもきっと様々な問題が現れるでしょうが、今のわたしならその都度乗り越えていけるだろうという自信があります。
もし、これからワーホリをする人や、すでにワーホリをしている人がこの記事を通して少しでも何か気づきを得られたら、それがわたしにとって何より嬉しいことです。この経験が、誰かの心に少しでも響いてくれることを願っています。
6ヶ月という時間はあっという間でしたが、わたしは確かに成長を感じることができました。今後はNoteで、新たな気づきや経験を記録していきたいと思っています。これからも、進むべき道を迷わず進んでいきます。
これまでの記事を読んでくれた読者様、またNZ DAISUKIのスタッフの皆様に感謝を申し上げます。
ご縁があったときは、ぜひお話しましょう!
どうもありがとうございました!
むにえる
元地方公務員。安定思考に疑問をもち、昔から夢だった「海外暮らし」のために公務員を退職して6月からワーホリ開始。スキル・英語力0から縁だけを頼りにどこまでいけるか挑戦中。
- (note:https://note.com/meuniel_06)