今回は、ニュージーランドの一般的な保育園ではどのような仕事があるか説明したいと思います。
①園長先生:センターダイレクター、またはヘッドティーチャーと呼ばれる
- 園の行事、園の方針に沿った保育ができるように、ミーティングを行う
- 保育士を雇う、面接をする
- シフトを作る
- 園を見学したい保護者さん、または外部から来た方の案内
- 入園、退園の事務手続き
- 電話の対応
- 雑務、事務
※保育園の規模が大きいところは、事務員さんを雇っているところも多いです。(アドミニストレーターと呼ばれる)
②クラス主任:チームリーダー、スーパーバイザー
- クラスのカリキュラム作成、実行
- 園長とのミーティングを行い、園の保育方針をクラスの先生に伝えて意識統一
- クラスの先生の指導
- ラーニングストーリー(子どもの成長記録)の作成
③それ以外の先生:ティーチャー
- クラスのカリキュラムの実行
- 園の全体ミーティングに参加し、園の保育方針を確認、意識統一
- ラーニングストーリー(子どもの成長記録)の作成
※ラーニングストーリーは日本にはないユニークなものなので、次回以降詳しく書きます。
これは、有資格の先生、無資格の先生の2つのパターンがあります。僕は今のところ、無資格で、フルタイム勤務の先生です。(2017年5月現在、資格を提出中です。)
④リリーバー
常勤の先生がなんらかの理由で勤務できない時に、その先生の代わりに入るという契約保育士のお仕事があります。資格がなくても働ける上に、よく求められるポジションなので、パートタイムやフルタイムで求人がなくても、リリーバーとして働ける機会があれば、その後正規採用されるパターンも多々あります。詳しくは僕のブログに書いてあるので興味がある方はどうぞ。
http://ameblo.jp/hoikushi-nz/entry-12255688996.html
⑤給食の先生;コック、シェフ
- 子どもの食事を作る
- 栄養面、費用面などからメニューを考える
- 洗濯などの雑務を行うこともある
日本だと、主菜や副菜など2品以上出すことが多いと思いますが、こちらではだいたい1品で、一日4回、おやつと食事の時間があります。子どもの健康を気遣ったメニューを意識している園もありますし、決まったメニューをローテーションで作っているところもあります。
シェフというとレストランやカフェが真っ先に浮かぶと思いますが、保育園でもシェフの求人はあります。働く時間帯が平日の9時から5時ということで、子どもがいる家庭のシェフには人気のポジションだと聞きました。
以上が、主な役職と業務内容の簡単な説明です。役職と業務内容に関しては、日本とあまり変わらないかと思いますが、リリーバーは日本にはないユニークなポジションですね。
- Naoki Yajima
- 日本で7年保育士として働き、保育の修士号を取得した後、ニュージーランドに移住。
- オークランドの保育園で働いてもうすぐ2年です。