ニュージーランドと日本では、学校などの授業のスタイルが違います。今回は、その違いについて説明します。
以前出産準備クラスの記事で、学習スタイルが日本と違うとご紹介しましたが、今回はもう少し具体的にその違いをご紹介します。
この出産準備クラスは、先生の言う事をひたすら受身的に学習する習慣のある日本的(アジア的)学習態度に慣れている人は、イライラする流れだと思います。
たとえば、いかにもニュージーランドらしくグループ・ワークが多かったです。
グループ・ワークの一例を挙げると、一つの印刷された文章がばらばらになっていて、それをみんなで相談して順番どおりに並べ替えるというものでした。
なにか小学校のお遊びでやるようなことに感じたのですが、これ、ニュージーランドではたいへんポピュラーな学習方法で、こちらの学校でもよくやります。
わずか数分で終わる内容を、パズルになっているし、先生がそれぞれのグループを見て回って来るまで待たなければいけないし、時には部屋を出ていってしばらく帰ってこないので、最後には時間が余ってグループの中で世間話しになってしまいました。
それで、わずか数分で終わる事を何十分もかけてやるので、いつも時間の延長や、その日のスケジュールが終わりませんでした。
しかし、受身的に学習するより時間はかかるが、参加型のこちらの方が良いと思われているようです。
参加型といえば、いざ質問となると遠慮がちな日本人と違いみんな活発に質問していました。先生も分からない事は分からないと言うところがえらい。知ったかぶりをしてごまかしたりしません。
最後はお決まりの持ち寄りの食べ物で軽いパーティーで締めくくり。
しかし、この事をキウイの知り合いに話したら、まったく違う意見を持っているのに驚きました。
彼女が言うには、こちらでは、質問のやり取りがクラスの中心で、本を読む等知識の習得は自分でやることらしい。
たとえば自分の答えと違ったら‘なぜだろう’と、そこに疑問を持ち、それを先生に質問してクラスが成り立つということらしいです。したがって、質問が無いという事は分かったとみなされて先生もそれ以上深く説明したりしないそうです。
今思い返してみると、こちらの大学でアジア人が多いクラスは、先生が詳しい説明をせずにあっけなく授業が終わってしまって、いいかげんな先生と思った事があったが、それは生徒にも原因が有ったわけです。