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レスキュードッグ(保護犬)をもらい受けるには?

ペットが欲しいと思った時の選択の一つとして

犬や猫をペットに欲しいと思った時、様々な事情があって保護されている動物を保護団体からもらい受けることができます。今回は家族を必要としている動物を自分たちのペットとして受け入れる場合、どのような手続きがあるのかを説明したいと思います。

各市町村のシティカウンシルにアニマルシェルターと呼ばれる保護施設があります。道で飼い主とはぐれたりして迷っている動物を市民の連絡によって保護し、犬や猫ならマイクロチップの情報をもとに飼い主に連絡を取ります。マイクロチップは義務付けられていますが、有料のためマイクロチップをしていない犬や猫もいます。こういう場合は飼い主から連絡があるまで待つしかありません。数日のうちに飼い主とめでたく合流できればいいのですが、飼い主が名乗り出ないことも多く、こういうケースは新しい飼い主を探すことになります。一般的にadoption(養子)と呼ばれます。他にも動物虐待やドッグファイティング(違法行為)などをしているのが発覚した場合、そこの動物が保護されます。他にニュージーランドで動物の保護団体として有名なのがSPCAです。民間レベルのボランティ団体も全国にあります。共にチャリティーなので寄付金で成り立っています。

養子に至るまでの手順を説明しましょう。

  1. 各団体のWeb SiteやFacebookのadoptionを募集している動物を定期的にチェックしましょう。
  2. 是非家族に迎えたいと思うような動物がいたら会いに行きます。各団体によって手順が異なります。シティカウンシルやSPCAはシェルターがあるのでそこに家族全員で面会に行きます。民間のチャリティー団体にはそういったシェルターがない場合が多いので、直接里親になっているお家へ伺います。同時に必要な書類を記入するようにいわれるのでそれらを記入して提出します。種類には住んでいる家が賃貸か、持ち家か、動物虐待の経験があるかないか、どうしてその動物が欲しいのか、過去に動物を飼った経験があるか、その動物がどうなったのか、日中家に誰かいるかなどの質問があります。
  3. 1匹の動物に複数の候補家族がいる場合、一番適していると思われる家族が選ばれます。選ばれたらプロパティーをチェックする人が来て動物が安全に住める敷地かどうかを判断されます。犬の場合、敷地にフェンスやゲートがあるかどうかが重要なポイントです。
  4. これで合格が出れば晴れてadoption成立です。指定されたadoption feeを支払います。大抵$200から$300です。

このadoption feeのことをチャリティー団体なのに犬代とか猫代を請求すると文句を言う人がいるのですが、基本的なヘルスチェック、避妊手術代、マイクロチップ、ノミや寄生虫の治療、予防注射費などがすでに含まれているので、自分で残部賄おうと思うとこんな値段ではできないのです。必要経費全額ではなく、その一部をadoption feeとして払うことになります。ですからチャリティー団体側が利益を出しているわけではありません。マイナスなのです。

いくつかadoption websiteを挙げておきます。

SPCA
 
Chained Dog Rehabilitation & Rehoming
 
The Saving Hope Foundation
 
HUHA
 

癖のある犬や猫、悲しい経験が元で人間を怖がる動物もいます。でもそれらは彼らの責任ではありません。人間がしたことです。彼らはただ居心地の良い安全なお家が欲しいだけなのです。

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安心して昼寝ができる環境、与えられたら良いですよね。

 
Happy living!
- Pukeko

記者プロフィール

Pukeko

Pukeko

Auckland在住26年のライターPukekoです。
家族とオカメインコ兄弟、保護犬のチコと暮らしています。
レスキュードッグのサポーター。
 

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