ニュージーランドの留学や移住、起業、旅行、就職など総合情報サイト

お隣さんにドキドキしちゃうクロスリースハウス

Open Home

先日ひょんなことから知り合いのオープンホーム巡りに同行し、そこで聞きなれないワードに遭遇しました。

それが「クロスリースcrosslease」。

どうやらニュージーランドにしかないユニークな仕組みで、不動産物件のタイトルの一つらしいのですが…

一般的な物件とは一体何が違うのでしょうか?

物件のタイトル

まず、ニュージーランドの不動産物件ですが、土地分類による所有権の違いによって以下の4タイトルに分類されます。

①Freehold
最も一般的なタイトルで、建物・土地ともに所有権を持つ(自由保有物件)
 
②Leasehold
土地に対して賃貸料を支払わなければならない(借地権付物件)
 
③Unit
 
自分のユニットのフリーホールドを所有し、固定資産税や管理費用を支払う(アパートメントなどの共同住宅)
 
④Closslease
一画の土地を複数の所有者で持分保有する(共有名義物件)

つまりクロスリースとは、土地の権利をシェアしている物件のことを言うようです。

フリーホールドにするよりも安く簡単に土地を分割できるクロスリースは、1990年代まで一般的に行われていました。

よく○○A・○○Bといった住所表記の家が隣り合っているのを見かけますが、それは元々○○という一画だった土地をこのようにして分割したからなのですね!

クロスリースのメリット・デメリット

foot plan

クロスリースでは、例えば家をリフォームしたい(つまり登記内に記されている建物内容が変更される)とき、その家の所有者は土地を共有している隣人に許可を取る必要があります。

土地をシェアする相手と良い関係を築けるなら何も問題ないのですが、そうでなければと思うと少し悩みどころかもしれません。

しかしながら、家をリフォームする予定のない人にとってはそれほど関係ない話かもしれませんし、むしろこのような制限があるため、フリーホールド物件と比べてクロスリース物件は値段が安く設定されていてお得な場合も多いと聞きます。

とにかく、自分にとって大切な条件は何なのかを明確にすることが重要ですね。

もし私自身が家を購入することになったら、その際にはしっかりタイトルまでチェックしようと心に決めたハウスビューイング体験でした。

 

記者プロフィール

もなか

もなか

食べることが大好きなもなかです。
Life is too short to live someone else's dream をモットーに、一日いちにちを豊かな心で過ごしていきたいと思っています。

この記者の記事一覧