早いもので、年内最後の更新です。今年はこれで41回のコラムになります。少し早いですが今回をもって、年末のご挨拶に代えさせていただきます。
 
　2013年は日本人の家の購入、企業の業務拡張の話が多かった年で、「2014年もこのままさらに上向きな1年になるようにと思っています」と昨年末に言っていました。皆さんにとって2014年はどんな年だったでしょうか？相変わらず企業の業務拡張意欲は旺盛のようで、ビジネス保険のお話が多い年でした。
 
　一方で個人の住宅購入は2013年10月に住宅ローンの頭金が一部の例外を除いて20%に引き上げられたこともあってか、今年に入ってからの日本人の住宅購入は去年の勢いがなかったように思います。頭金に日本の貯金を使う人も多いので、この円安は痛いですよね。
 
　本格的な景気回復こそ、こんな風に「三歩進んで二歩下がれ」のような状況になるものだと思います。2015年は見た目の景気はまだら模様でも、NZ経済全体が少しでも改善に向かい、雇用や賃金、消費や投資が少しずつでも上向いていくといいですね。
 
　仕事を通じて個人的に2014年を振り返ると、やはり企業の投資意欲の強さが印象に残りました。特に日本食レストランの出店攻勢は食べるだけの人間にはピンとこないほどの勢いで、日本食人気の底力に感心するばかりです。市場が飽和するどころか、まだまだ開拓の余地があるんですね。この先の展開も楽しみです。
 
　また、8月にアッシュバートンの出張から帰った直後に、アッシュバートンのワーク＆インカムで乱射事件があったのも、個人的には忘れられない出来事です。あんなに小さくて静かな平和そうな場所での日常にも、あんな危険が潜んでいるのかと思うと、「先の事はわからない。だからこそ毎日をしっかり過ごさなくては」と思います。
 
　日頃から保険のクレームに関していろいろご質問を受けることが多いので、ご加入者がどんな事故や事件、または病気や何らかの症状を発症したかを漏れ聞く機会がありますが、
「まさか、こんなことになるとは！」
と一番驚いているのは、いつもご加入者ご本人です。その動揺の中で保険というものが少しでもお役に立ち、動揺が収まり、安心感を持っていただければと思います。
 
　保険は保険会社によって、また医療保険などは同じ保険商品でも内容や条件が大変異なるため、なかなか一般的な話をすることが難しいのですが、これからもこのコラムを通じて皆様に少しでも保険というものをご理解していただき、身近に感じてもらい、ご自分にあったものを賢くご利用していただけるよう、引き続き情報提供に励んでいきたいと思います。
 
　コラムも来年早々には300回を迎えます。読者の皆様にも、この場を提供して下さるNZ大好きさんにもお礼申し上げます。「読んでよかった」と思われるような内容を提供できるようがんばりますので、これからも楽しみにしていて下さい。
 
　それでは皆様、楽しく安全なクリスマス、年末年始をお過ごし下さい。飲酒運転の規制、スピード違反も今月から一段と厳しくなっているので、ぜひお気をつけください。そして良いお年をお迎え下さい。2015年もどうぞよろしくお願いいたします。