【年末年始に日本から両親や友達がやってくる!】
師走ですね。お子さんの夏休み開始、クリスマス、御用納め、お正月と、予定がどんどん詰まっていく時期かと思いますが、中には、日本からご両親や友人が来るという方も多いのではないでしょうか。今年の年末年始は長い休みが取りやすく、海外に出る日本人が過去最高になるそうですね。
【車を貸して事故になったらどうなる?】
こういう時によく受けるのが、
「車を貸して事故になったらどうなるんですか?誰の保険で補償するんですか?」
という質問です。ご両親や友人が自分たちで出歩くために車を貸すこともあるでしょう。そんなとき、もし事故にあったらどうなるでしょう?
【運転者を限定しない保険なら免責は同額】
まず保険ですが、損害保険の基本として、保険は所有者しか入ることができないので、運転者が誰であっても、車の所有者の保険で補償します。次に保険の条件がどうなっているかです。『オープンドライバー』と呼ばれる運転者を限定しない条件であれば、保険加入者でも、加入者が許可した運転者が事故を起こしても、保険請求時の免責(自己負担額)は同額です(保険会社によって条件が違う場合もあります)。
【国際免許や25歳以下の場合は免責が上乗せ】
ただし、日本など海外から来た運転者は国際免許をお持ちでしょうから、この場合は免責額が1000ドル上乗せになり、さらに25歳以下の場合は500~750ドルの上乗せになります。自動車保険の基本免責額は1回の請求につき300ドルが一般的なので、事故を起こした人が国際免許なら1,300ドル、国際免許+25歳以下なら1,800~2,050ドルになります。(これも保険会社によって金額が異なる場合があります)
【運転者を限定する保険なら免責が増額】
私は自動車保険のご加入者には保険料を安く抑えるために、運転者を限定するようお勧めしています。ほとんどの方が車の貸し借りはまずすることがなく、普段は夫婦など家族しか運転しないという状況でしょう。その場合、運転者を「ご夫婦」に限定すると保険料が安くなります。
運転者を限定していても車を人に貸すことはでき、保険も適用されます。この場合、免責が500ドル上乗せされるので、基本免責額が300ドルの場合は800ドルになります。国際免許や25歳以下なら、すでに書いたように免責に上乗せされていきます。
【まずは安全運転でお出かけください】
NZでの運転に慣れていない海外からの旅行者の場合は、時間に余裕を持ち、なるべく夜間走行を避け、十分な休息を取りながらお出かけください。つい先日もオーストラリアからの夜行便で到着した観光客がレンタカーでの居眠り運転で大事故を起こし、同乗者が死亡するという痛ましい事故の報道がありました。保険があっても、まずは安全運転で!
高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)
アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。
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