ビッグマック指数で比較すると?
ニュージーランドに渡航してみて、「あれ?割と物価高い?」なんて思っていませんか?スーパー行っても、レストラン行っても、「日本のほうが安いのでは?」と感じてませんか?日本とニュージーランドどっちが物価が高いのでしょうか?
経済雑誌「エコノミスト」が提唱している世界中で販売されているマクドナルドのビッグマックの価格を比較して、その国の経済力を測るという「ビッグマック指数」というのがあります。2015年に発表された「ビッグマック指数」を見てみると、日本は3.14米ドル。それに対してニュージーランドは4.49米ドルでした。
比較している国の中で、ニュージーランドは11番目に高く、日本は38番目でした。やっぱり日本より高いんですね。
参考サイト:http://bigmacindex.org/2015-big-mac-index.html
でも、ビックマックは国それぞれで微妙にレシピが違うらしいので、単純に価格を合わせて順位を決めてもあまり意味がないかも知れません。
日本とニュージーランドの給与水準から考察してみる
ニュージーランド統計局発表のデータによると、ニュージーランド国内の平均賃金は去年のデータですが、1時間あたり$26.78 とのことです。一方、日本は1時間あたり1961円。
日本で1時間働くとビッグマックは、5.3個買えます。ニュージーランドは、4.5個。やっぱり少し高いと感じているのは、間違っていないかも知れません。
季節の野菜、果物は安い
上記に比べて、ニュージーランドの農産物は安く手に入ります。特に季節ものものなら、本当に安くスーパーなどで手に入れることができます。例えば、今シーズンのキウイフルーツは、日本で買うと2キロ3000円のものが、ニュージーランドでは800円くらい。夏の野菜は夏になると安くなりますし、大量に出回ります。スーパーにいくと、季節を感じることができます。「高い!」と感じることもありますが、季節のものをうまく利用して生活していくと、そんなに感じないばかりか、ちょっと楽しいですね。
留学生として実際に住んでいる人に聞いてみると・・・
オークランド近郊で専門学校へ通っているAさん(男性、24歳)の場合
- Aさん:
- 日本と同じような生活を求めると物価は確実に日本のほうが安いと思います。
- 編集部:
- やっぱりそうなんですか?
- Aさん:
- 例えばレストランでの外食はとても高く、日本にいたときのように家族や友人と晩御飯を食べに行く、という機会は断然に減っていると思います。それにThe Warehouse(ホームセンターのようなお店)で買うキッチン用品や、ちょっとした家具なんかは一見安く見えるのですが、すぐに壊れてしまい買い替えないといけない場合が多いため、結果的に「良いもの=高いもの」を買わざるを得ない状況が多いですよね。
- 編集部:
- それ、すごいわかります。組み立てた直後に脚が折れたことあります・・・(泣)
- Aさん:
- なので、これらの状況を考えるとニュージーランドの物価はとても高いと感じています。
- 編集部:
- じゃあやはり留学生活はきついですか?
- Aさん:
- いえ、そんなことはないですよ。優雅な生活ができるわけではありませんが、苦しい生活ではなくむしろ楽しめています。
- 編集部:
- でも、物価は高いって仰ってますよね?
- Aさん:
- はい、言いました。でも、これって発想を変えるだけで、物価が、というより生活費が愕然と安くなります。
- 編集部:
- 詳しく教えてください。
- Aさん:
- ニュージーランドって季節の果物や野菜ってすごい安いですよね。そしてお肉はやっぱり羊肉と牛肉。性格的に計算したくなってしまったことがあるのですが、1kgあたりで換算すると2割ほど安いですよ。部位にもよってはもっと安いです。
- 編集部:
- となると自炊すれば安くなると。
- Aさん:
- そうなんです。留学って英語の勉強も大事ですけど、いままで実家に住んでいた分、こうやって限られた材料から自炊を楽しんで、フラットメイトと一緒に食べることが充実した生活につながっています。
- 編集部:
- それはすごく良い経験ですね!
- Aさん:
- そして、生活用品はわざわざ購入するのではなく、友達から借りてきたり、共同購入したり、そして日本のものはNZdaisuki.comの掲示板、その他のものはTrade Meを使えば中古品ならいくらでも見つかりますからね。
- 編集部:
- 弊社のご利用誠にありがとうございます。そうなんですよね、日本と比べて個人間での中古品売買が盛んなのには私もびっくりした記憶があります。
- Aさん:
- しかもTrade Meで買った自転車があったんです。$350で買ったのですが3年間思いっきり使った後、他の自転車に買い替えようと思い売りました。$350で(笑)
- 編集部:
- それ、ニュージーランドあるあるの一つですね!
- Aさん:
- ニュージーランドでは確かに物価そのものは高いかもしれないのですが、中古品となるともちろん値段は半分くらいに収まりますし、その半額くらいの価値が一定する傾向にあるのでゼロにならないんですよね。なので、安く買う→使わなくなったら売る、を繰り返すことで、結局手元にお金が戻ってくることを考えると、ニュージーランドの物価だって安く感じることはできるんじゃないかなぁと思いますよ。
- 編集部:
- ものによって物価は高くても工夫次第で生活費を抑えられることが簡単にできるということですね。これなら留学生活も苦にならないので英語の習得に専念できるということですね。
- Aさん:
- 留学を決める際に学費やアルバイトをするためのビザの条件(※1)を調べたのですが、他国と比べても有利だったんです。生活費は工夫次第で抑えられるかもしれませんが、そもそもアルバイトができないと最低限のお金も稼げませんからね。
- 編集部:
- そうですよね。国によって物価だけではなく学費や生活スタイルがガラッと変わることがありますから。これからも勉強頑張ってください!本日は、貴重なお時間ありがとうございました。
※1:アルバイトをするためのビザの条件
ニュージーランドではフルタイムの学生に対して、1週間に20時間までの労働が許可されますが、都度情報は更新されますのでご注意ください。
留学に興味のある方は「ニュージーランド留学情報」もご覧ください。