コーヒーをオーダーする際の“Extra Hot”は、ただ熱いだけ?
寒い冬には温かいミルクをマグカップに入れている姿が思いつきませんか?コーヒー大国ニュージーランドでも、寒い冬はホットチョコレートやモカチーノを注文するお客さんが増えてきました。
「コーヒーが早く冷えるのがいやだから」「体を温めたいから」という理由で“Extra Hot”のコーヒーを頼むお客さんを何人か見かけます。でもバリスタ側から見ると違う視点を持っています。では本当の“Extra Hot”のコーヒーが普通のコーヒーとどう違うのかご説明していきます!
ミルクの性質が大きな原因
バリスタがコーヒーを作る際、自分の手の感覚で覚えた65〜68度のミルクをスチームします。こればかりは経験によるスキルなので、絶対に毎回この温度なのか、そして人によって違うので保証はできませんが、基本はみんなこの基準にしたがって作っています。
その理由は65度のミルクが一番甘みを引き出して、牛乳臭さを残さないからです。そしてもう1つの要因が、ミルクに含まれているプロテインの性質です。ミルクのプロテインを一定以上温めすぎると、液体部分をスチームで作ったフォームが完全に分離してしまいます。簡単な例を出すと、コーヒー牛乳をレンジで温めたときに膜ができる要因と同じです。
なので“Extra Hot”でコーヒーを頼むと、
- ミルクの匂いが少し強い
- フォームが分離しやすいので、飲んだ時の感覚が少し滑らかじゃない
- ミルクのフォームが多くなりがち
ということが起こっています。単純にもっと温かいコーヒーという意味ではなくて、コーヒーの味が少し違うのです。
自分好みのカスタマイズを
カフェに訪れたらわかりますが、コーヒーのカスタマイズはミルクの種類から、バニラなどのシロップなどたくさんあります。ミルクの温度も同様で、あえて温かいものが好きな人もいます。
寒い冬だからこそ体を温めてくれるミルクコーヒーはオススメです。“Extra Hot”と普通の温度のコーヒーの違いを改めて知って、自分好みのコーヒーを楽しんでもらえたらと思います!