皆さん好きですか?マーマイトとベジマイト。
ニュージーランドに来たら、1度は周りの人に「食べてごらん」と勧められたことがあるのではないでしょうか。
嫌いな人は匂いを嗅ぐのも嫌なほど大嫌いなんですけど、中には最初嫌いだったけど、ホームステイ先で毎日朝食に出されているのを食べていたら好きになったなんて言う人もいますね。
ところでマーマイトとベジマイトは何が違うんでしょう。
2つとも元を辿ればビールの副産物
マーマイトもベジマイトも元を辿れば、17世紀後半から作られていました。
ビールの製造過程で作られるビール酵母が原材料です。お酒を造るときに酒粕が出るのと同じで、ビールを造るときに出るビール粕から作られるようになりました。
どちらも栄養満点で、特に疲労回復に効果があるとされているビタミンBが大量に含まれています。また妊婦が摂取すると良いと言われている葉さんもたくさん含まれています。
では、マーマイトとベジマイトいったい何が違うんでしょうか。
マーマイトとベジマイトの違い
まずどちらが先に作られたのかというと、マーマイトの方が20年ほど早く1900年頃イギリスで作られました。もともとはイギリスで作られたものがニュージーランドに輸入されていましたが、後にニュージーランドで作られるようになり、今ではWeet-Bixなどシリアルを多く出しているメーカーSanitariumが製造・販売しています。
一方ベジマイトはオーストラリアで製造されました。 当初、マーマイトに似た商品だと言うことから、Marmite(Ma might)ならぬParwill(Pa Will)というダジャレみたいな商品名だったそうです。
原材料を比較してみると、違いがあるのはマーマイトには砂糖やハーブ、スパイスが書かれているのに対して、ベジマイトはモルトエキスや野菜エキスが含まれています。
それら成分の違いのせいか、味の違いでよく言われるのは「マーマイトの方が甘いため、味が柔らかく感じられる」とか逆に「ベジマイトの方が苦いけど、コクがある」です。この辺は個人の味覚の違いもありますけどね。
でも、味に決定的な違いがあるのか?というと明らかな違いはありません。 それは日本のカップそばで「マルちゃん赤いきつね」派と、「日清食品 どん兵衛 きつねうどん」派で好みが分かれるのと同じなのかもしれませんね。
僕個人としては最初は本当に嫌だったんですけど、ちょっとずつ舐めているうちに最近だんだん平気になってきました。慣れって怖いなと思いつつ、塩分が高いことを抜きにすれば発酵食品で体にも良いので、少しずつ食べていこうと思っています。
皆さんもぜひ一度試してみてください。