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ファッションの春が来た!内面から美しくなれるファッションブランド

今月、H&M・ZARAがついにニュージーランド・オークランドに上陸!それによって物議を醸しているファストファッションブランドの闇の実態をご紹介します。皆さんも倫理的なお買い物をこの春から楽しんでみませんか?

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春を迎え、ジャケットのいらない日が続いていますね。そんな時は、新しい服が欲しくなるものです。オークランドのシルビアパークには1日、スイスのファストファッションブランド・H&Mがついにオープンしました。7日木曜日にはスペインのブランド・ZARAもオープンします。読者の皆さんも、シルビアパークに足を運ぼうと考えている人が多いのではないかと思います。

1日のオープン当日、児童労働など、劣悪な労働環境に対して不満を持った人たちが数人、H&Mの店舗前でデモ活動を行ったと報道されました。それによって、多くの人がファッション倫理に関してもっと気を使うようになってきたのではないでしょうか。今回は、ニュージーランドで利用できるブランドの中で、どのブランドが良くて、どのブランドが良くないかをご紹介します。

まずは、労働環境について簡略に説明します。2013年に起きたダッカ近郊ビル崩落事件をきっかけに、華やかなファッション業界に隠された闇の部分が明らかになりました。ファストファッションブランドと言われているような会社は、衣類をできるだけ安く売るために、化学薬品をたくさん使ったり、労働者に十分なお給料を払わなかったりしています。また、工場の建物自体は耐震性に欠け、上限以上のエネルギーが使われています。避難経路も確保されていないため、この事件では、多くの人が逃げ遅れ、瓦礫の中で息を引き取りました。

労働奴隷と言われている、多くの被害者は、バングラデシュやインドなど、発展途上国の人々です。他に仕事の当てがないため、衣類工場で働くことを強いられています。多くの人が化学薬品の汚染によって、ガンなどの深刻な健康被害を訴えています。しかし、治療するための十分な資金もないため、ほとんどの人が、ただ死を待つのみの生活を送っています。

しかし、ファストファッションブランドはお財布に優しい、常に流行の最先端を走っている、という点で人気のブランドです。被害に遭っている人を知って知らないふりをすることは簡単です。また、私たちが服を買わなければ、労働者達にお金は行きません。

ファッションブランドにも、商品戦略があり、今話題のH&Mは、「ファッションとクォリティを、よりサステイナブルに、ベストブライスでお届けします。」をスローガンに、他のブランドと比べてリサイクルやファッション倫理に働きかけています。また、ダッカビルの事件後一番にバングラデシュにおける火災予防及び建設物の安全に関わる協定にサインし、二度と同じような事件が起きないようにしています。H&Mは独自の工場持ちませんが、長期的に同じ工場から買い取るように努めています。

読んでわかる通り、安い=労働環境が劣悪、という方程式は成り立ちません。木曜日に上陸するZARAは世界的に見ても、ファッション倫理的に良いブランドとされています。

オーストラリアのBaptist World Aidという非営利団体が行った調査によると、ZARAはAランク、H&MはB+と評価されています。その他、Cotton On (B+)、Kathomando (B-)、Cue(B-)、Factorie(B)、などが挙げられています。この評価は、人気のVistoria Secret、Macpac(どちらもD)よりも倫理的ということになります。Just Jeans, Karen Walker, JayJays, Lululemon, Nike, RoxiはC。あまり有名ではないですが、Seed HeritageとBoohoo.comはF(失格)とまで言われています。AかBであれば、信頼して買うことができるでしょう。

また、「Good on you - ethical Fashion App」というアプリがあり、商品とブランドごとに倫理性を評価しています。無料でダウンロードでき、FacebookアカウントかEメールアドレスでログインすることができます。お買い物前にチェックしてみてはいかがでしょうか

以上を参考に、是非、倫理的なファッションスタイルを送っていただければ嬉しいです。美しさは、外見だけではなく、内面からでるものではないでしょうか。

記者プロフィール

もえみん

もえみん

ライターのもえみんです。
在宅で仕事をする傍ら、大学に通っています。
ホリデー期間は旅に出たり、課題に追われたりしています。
毎日が新しいことだらけ、学ぶことがたくさんあります。
若いながらに吸収しつつ、自分のコアを壊さなくても良いのがこの国の良いところ。
社会欄のライターを目指して奮闘中。

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