鳥の聖域と称されるティリティリマタンギ島に行ってきました。
ティリティリマタンギ島は、オークランドの港から船で1時間半のところにある島で、ニュージーランドの固有種の鳥が多数保護されている鳥の聖域として知られています。船賃は往復で95ドル。ボランティアでやってくれているガイドを頼むと追加で10ドルかかります。
絶対にガイド頼むのがおすすめ
ティティリマタンギ島は小さな島で、正直それほど見どころのある島ではありません。森が育っており、景色もそれほど楽しめません。バードウォッチングが好きな人以外にはおすすめできません。しかし、ニュージーランド固有の鳥を見てみたい!という人にはこれほどおすすめの島はありません。船代とガイド代を含めると100ドルを超えますが、経験豊富なガイドさん1人が5人程度の観光客に着いてくれて鳥を見つけてくれて植物なども紹介してくれるのでとても価値があります。船代95ドルは高いですが、ガイド料も含めて105ドルは高くないと感じました。運が良ければ日本人のガイドさん「Yukiさん」がガイドしてくれます。ボランティア歴15年で青い頬が特徴的なニュージーランドの固有種Kokakoの保護を主にされていらっしゃいます。どのように鳥を保護しているのかということも教えてくれ、大変興味深い話をたくさん聞くことができました。
ティリティリマタンギ島がすごい理由
これまで私はウェリントンにあるサムズ島やカピティ島などでたくさんの鳥を見てきました。そこではティティリマタンギ島と同じ鳥も見ることができました。ティリティリマタンギでは、ニュージーランドで5箇所しか見ることのできないスティッチバードをよく見かけることができます。「ジージー」という鳴き声で、ミシンの音に似ていることから名前がつけられたそうです。この島で育った鳥をニュージーランド各地へ連れて行き、さらに繁殖を図っているそうです。他にもファンテイル、ベルバード、トゥイ、コカコ、ホワイトヘッド、ロビン、そしてモアポーク(フクロウ!)も見ることができました。ここにはキウィも生息しているそうで、ハットに泊まれば夜行性であるキウイも見る機会があります。鳥以外にもジャイアントウェタやトゥアタラも生息しており、ティリティリマタンギ島にはあらゆる生物が生息していると言っても過言ではありません。ティリティリマタンギ島はニュージーランドで最大の都市オークランドからほど近く、海も綺麗でこれは日本では考えられないことだと思いました。
ティリティリマタンギの注目ポイント
灯台
港から歩いて1時間程度のところにお土産屋さんの隣にある灯台は、根本が赤く本体が白い美しい灯台です。灯台の隣の建物からの景色も素晴らしいのでぜひ階段を登ってみてください。
餌やりスポット
トラックの所々に餌やりスポットがあり、ここで花の蜜を主食にしている鳥たちのために蜜をあげています。夏は、鳥たちも自然から蜜を食べることは容易なのでそれほどたくさんはあげないそうですが、冬はタンクいっぱいに蜜を入れていても半日でなくなることがあるそうです。
捕食者を捕らえる犬
ごくたまに島に鳥たちを食べてしまうイタチやネズミなどが船に乗ってきたりしまうことがあり、目撃があった際にはそういった侵略者を捕らえるために犬を使って捕食者を捕らえています。