クィーンズタウンのシチズン・アドバイス・ビューロー(CAB)は、最近数十人の移民労働者から相談を受けている。勤務時間が減らされ、約束された給与がもらえないというものだ。
ビューローのジェネラル・マネージャー、トレーシー・プール氏によると、この2か月の間に30~40人もの労働ビザ保持者が相談に訪れているという。そのほとんどが、清掃会社やホスピタリティ業界のワーカーだ。
彼らのビザをサポートした雇用主は、最低でも週30時間勤務を保証しなくてはならないが、多くのワーカーがそれよりも短い時間しか働けず、与えられた給与で生活することが難しくなっている。
このような違法行為はクィーンズタウンでは珍しくないが、被害を被る人々の数が甚だしく増加しており、事態は深刻だとプール氏は考える。
CABは雇用主と交渉して勤務時間を増やすよう呼び掛けているが、それに応じる雇用主は少ない。
プール氏によると、意図的に労働者を利用している雇用主もあれば、単に法律を知らない雇用主もいるという。
「ビザサポートをする雇用主に、正しい規則を知らしめることが重要だと思います。政府はもっと彼らを教育するべきでしょう」とプール氏は語る。