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第8回 資格取得でキャリアUP!バリスタへの道

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資格取得でキャリアUP!バリスタへの道

ニュージーランドのカフェ事情

無事ワーキングホリデービザから、ワークビザに切り替えNZ生活も2年目となりました。ありがたいことに当時私が働いていた日本食レストランも、彼のイタリアンレストランもと

ても忙しく、日々仕事に追われる毎日でした。滞在一年目よりも、年間を通しておおよその生活リズムはわかってきたものの、まだまだ不慣れなことも多く仕事中心の生活だった様に思います。それでもたまに二人の休みが重なった時は、美味しいものを食べに行ったり、ドライブしたりなど相変わらずNZの遊びを楽しんでおりました。

ただ毎回お休みか重なるわけでもないですし、仕事の日はランチとディナーの間に休憩時間はあっても一日の中での拘束時間は長くなりがちで、なかなかリフレッシュする時間も儘なりませんでした。

ラテアート

そんな時に、一人でふらっとカフェに行くようになりました。休憩時間や、仕事前、後の時間を使いカフェでCoffeeを一杯飲む。ちょっと今日は頑張ったなー!と、忙しかった日などは、自分へのご褒美にCoffeeプラス甘いものも頼んでしまおうなんて・・・。 レストランよりもずっと気軽に一人でも入店できますし、時間があまりなくてもサクッとCoffeeだけ飲むことで、とても良い気分転換になりました。

カフェに通うようになって色々な事に気づきました。NZの人はカフェをとても上手に日常に取り入れているのです。一人でゆったり読書している人もいれば、家族でランチをしていたり、奥さんたちが楽しくおしゃべりしている横では、スーツを着たビジネスマン達が書類を並べミーティングしていたり・・・ 改めて街を見渡すと、カフェの軒数の多さに驚きました。

どのカフェもそれぞれ趣向をこらした良さがあり、カフェ巡りをするのが新たな楽しみの一つになりました。

お気に入りのバリスタを見つけよう

カフェに入り耳を澄ませると心地よい音が聴こえてきます。Coffee豆をグラインダーにザラザラと入れる音。ガガーッと豆を挽くミルの音、ミルクを温めるスチームのシュッシューという音。Coffeeの良い香りと相まってとても心地の良い空間です。

そしてそれらを操っているのが「バリスタ」というCoffeeのスペシャリスト。Coffee豆からエスプレッソを抽出し、適度に温めたミルクを注いで完成するCoffeeの良し悪しは彼らの力量によって大きく左右されています。

カフェ

それに気づいたのは、いつも行っているカフェでcoffeeを飲んでいると、今日のはちょっといまいちだなぁ、昨日の方が美味しかったな、といった具合に同じお店なのに違いがあることからでした。注意してみると、Coffeeの作り手により味が変わることが判明。

それからというもの、カフェの前を通ってお気に入りのバリスタがいるのを確認してから入店するようになりました。そしてバリスタという職業に興味を持ち始めました。

パートナービザの特権で転職!

日本食レストランでの仕事が丸二年となる節目で転職を考えました。私達のワークビザは、彼をメインの申請者として、私は彼のパートナーという枠でビザを取得しました。彼は基本的にサポートしてもらった同一雇用主の元で働くというのが前提でしたが、その点私のパートナービザの規定はどの雇用主の元で働いても大丈夫というものでした。

日本食レストランでの仕事は、日本人の先輩方に仕事だけではなく、NZ生活の色々な事を教えていただきましたし、地元の人の趣向も知ることができ、学び多き貴重な時間でした。

ただ、お店に入ればスタッフ同士の会話はもちろん日本語ですし、特にキッチンでの仕事ではお客様との直接的な会話も無い等、自分の努力不足もあり海外生活二年が過ぎても英語力はなかなか上達していませんでした。

そういった背景から、英語環境の職場へ転職を考え、興味を持ち始めていたカフェでの仕事を探そうと考えたのです。

奥深いcoffee作り、バリスタへの道

その頃彼は、イタリアンレストランでヘッドシェフとして奮闘していました。お店の規模も大きくないので、皿洗い、ゴミ捨て、掃除、仕込みと調理以外にもやることがたくさん。お店もボスと彼の頑張りでどんどん繁盛してきて人出が足りないと困ってい所でした。

ちょうど私がカフェへの転職を考えていると聞いたイタリア人ボスは、「うちはランチとディナーだけでなく、朝からカフェとしても営業しているからキッチンの補助をしながらCoffeeの事も勉強できるし一緒に働かないか」と、嬉しいオファーを頂いて、私も彼と一緒に働かせてもらうことになったのです。

メインはキッチンで彼の補助をしつつ、ウェイトレスとしてオーダーをとったり、coffeeを運んだりとフロントでの仕事も初め、慣れない英語環境で最初は本当に大変でしたが、始めてのカフェでの仕事はとても楽しかったです。

バリスタとして働く

その後ボスのご好意で、バリスタの資格が取得できるコースにも行かせてもらい、本格的なcoffee作りも始めました。最初は全然うまくいかず、私にはむいていないのではないかと悩みましたが、何度も何度も繰り返し練習することで、半年程経つ頃にはだいぶ上達することができました。

常連のお客様にも顔を覚えてもらえるようになり、私のいれたcoffeeを美味しいと言ってもらった時は本当に嬉しかったのを覚えています。coffee作りは本当に繊細なもので奥が深く、その日の気温や湿度によって、ミルクの質や、私の体調にも左右されます。それらを踏まえて一定して美味しいcoffeeをいれるのは非常に難しい事なんだと、作れば作るほど思います。

まだまだバリスタとしては半人前ですが、とてもやりがいがあるので、今後も精進していきたいですね。

そしていつかは、私が誰かのお気に入りのバリスタになりたいと思うのでした。

つづく・・・

アラサー主婦ERIKA

職業シェフ・バリスタ
2010年ワーホリでNZへ。
2014年永住権取得。
2015年オークランドからネルソンに移住。
日々の様子をブログに更新中『アラサーカップルのワーホリ日記inNZ