ニュージーランドの留学や移住、起業、旅行、就職など総合情報サイト

第6回 ニュージーランドで世界の味と新世界ワインを楽しもう

『海外移住に憧れて、料理人カップルがNZをゆく』の記事一覧へ

ニュージーランドで世界の味と新世界ワインを楽しもう

NZで暮らすなら、ワイン好きになろう!

いきなりですが、ワインはお好きですか?私はお酒が大好きなのですが、以前はあまりワインを美味しいと思えず、好んで飲もうとはしませんでした。その頃のイメージは、白ワインは甘すぎる、赤ワインは渋みが強く、なんだか飲むと頭が痛くなる気もする、ボトルを見てもどんな味なのかよくわからない・・・など良くないものばかり。

ですがイタリアやスペインを旅した経験のある、今の主人と交際をし始めてからその印象はどんどん変わっていきました。彼は現地で、食事には欠かせないものとして水のように飲まれていたワインの魅力、美味しさを知り日本に帰ってきてから独自に勉強を初め、それからというものよく2人でワインを飲むようになりました。

ワインには白・赤の違いぐらいしかないと思っていましたが、作りて、産地、年、ぶどうの品種、製造過程、飲む温度などによって様々な違いがあり、知れば知るほど、飲めば飲むほどに奥深い魅力を発見し、私もすっかりワインに魅了されてゆきました。

さらに一番の驚きだったのが、一緒に食べるものにより、ワインの持つ味がより良く引き出されたり、時には損なわれたりすること。これは一端の料理人の我々2人にとって、とても興味深いものでした。

ニュージーランドのワイナリー

世界の台所と新世界ワインのマリアージュ

NZワインは近年、国際的な評価も高く人気も上昇中なんだとか。ワイン造りに昔からの伝統と歴史を持つフランス、イタリア、スペインなどヨーロッパ諸国のワインは、「旧世界ワイン」と呼ばれ生産量も桁違いです。数えきれないほどのぶどうの品種を持ち、国別で決められた厳しい基準があるなど、相対的に複雑で奥深い味わいが特徴です。

それに対し「新世界ワイン」と呼ばれるのが、比較的ワイン造りの歴史が浅いニュージーランド、アメリカ、チリ、アルゼンチン、南アフリカ、オーストラリア、中国、日本などで造られているワイン。 値段もリーズナブルなものが多く、ラベル表示もわかりやすくぶどうの品種、産地が明確に記してあるというのも買いやすいですね。NZでは白はSauvignon Blanc種、赤はPinot Noir種を筆頭に国内全土で様々な品種のワイン造りが行われています。

まずは自分の好きなぶどうの品種を見つけて、そこから別の産地の同じ品種を試したり、お気に入りのワイナリーや、当たり年の年代など、自分流に楽しみを見つけていくと良いと思います。 そして、私達が一番楽しんでいるのは、料理とのマッチングです。酪農大国NZの美味しいチーズや、ラム肉とのワインの相性はもちろん抜群ですが、ここNZにはそれだけではない楽しみ方があると思うのです。

料理とNZワイン

NZは経済発展のため、国の政策として国外からの移民の受け入れを積極的に行ってきました。そのおかげで、移民とともに彼らの食文化も持ち込まれ、NZでは本格的な多国籍料理を味わうことができるのです。これは、私達にとって嬉しい誤算でした。イギリスの植民地時代の影響が色濃く残るNZは食文化の歴史はそれほど長くありません。

ですがこうして移民によって世界中の台所が集まることで、NZにいながらにして、世界の美味しいものを食べ歩きできるのです。タイ料理にはどんなワインが合うかしら?イタリア料理とNZワインの組み合わせ・・・などなどその楽しみは無限大になるでしょう。

観光ついでの、ワイナリー巡りのすすめ

NZの観光スポットといえば、全土に点在する美しい自然をメインにしたもの。太古の歴史を感じるNZ固有種の大木Kauriを見たり、映画の撮影地となった浜辺があるCoromandel半島、圧巻の水量で驚かせてくれるTaupoの滝Fuka fall、マオリの伝統文化を知り温泉も楽しめるRotoruaなどなど見どころはいっぱいです。

そのついでにおすすめしたいのが、各地のワイナリーを巡ること。 私達もNZ国内北から南まであらゆる所を旅しましたが、行く先々にワイナリーはないかと事前にしっかりとチェックして旅の楽しみの一つにしていました。 多くのワイナリーでは無料で試飲をさせてくれるので、作り手さんから直接色々なお話を伺えますし、ワイナリーによっては、レストランやカフェが併設されているので、美しいぶどう畑を見ながら食事するのもいいですね。

お気に入りの一本を見つけたらとびきりの自分みやげになります。それらをコレクションしておいて、とっておきの日にそのワイナリーの風景や旅の思い出を振り返りながら、食卓を囲む人と一緒にワインを開けるのが贅沢な楽しみとなっています。

"ワインのコレクション

中でもお気に入りのワイナリーをこちらでご紹介しようと思ったのですが、たくさんあるので選びきれませんでした。もしよければ私のブログの「NZのワイナリー巡り」欄をご覧になっていただければ、過去に訪れたワイナリーレポートがありますので参考にしていただければ嬉しいです。

最近では、いつしか観光ついでのワイナリーではなく、ワイナリーを目指すついでの観光になってきている我々です。笑

つづく・・・

アラサー主婦ERIKA

職業シェフ・バリスタ
2010年ワーホリでNZへ。
2014年永住権取得。
2015年オークランドからネルソンに移住。
日々の様子をブログに更新中『アラサーカップルのワーホリ日記inNZ