ニュージーランドに長く住んでいる方や、ニュージーランドのニュースをよく見ている方なら簡単な質問かもしれません。
ニュージーランドでは台風のことをなんて呼ぶのでしょう?
今回のトピックでは、ニュージーランドで台風がなんと呼ばれているのか。また台風を英語にした場合、Typhoon、Hurricane、Cycloneと3つの呼び方がありますけど、それらの違いが何なのかを紹介します。
Typhoon、Hurricane、Cycloneの違い
台風を英語にした言葉Typhoon、Hurricane、Cycloneの違いは何でしょう。
もしこれらの違いをアメリカ英語とイギリス英語の違いのように思っていた方は少し勘違いをしていていましたね。
実はこれらの言葉の違いはその台風が発生した場所によって変わってくるんです。
ひと目でわかるように簡単な地図を用意しました。
まずHurricaneは北太平洋の東側と、大西洋、そしてカリブ海で発生した台風のことを呼び、Typhoonは北太平洋の西側つまりアジアで発生した台風、残りの一番濃い青のエリアで発生した台風をCycloneと呼びます。
そのためアメリカ人は日本近海で発生した台風のことをTyphoonと呼び、ニュージーランド周辺の海で発生した台風はCycloneと呼ばなければいけません。
実際ニュージーランドの新聞社New Zealand Heraldでも、グアムを迫っている台風を取り上げたニュースでは「Guam residents prepare for Typhoon Dolphin to make landfall」と言う題で取り上げられ、アメリカを襲った台風のニュースは「Hurricane Sandy begins to hit hard」という見出しで紹介されていました。
Photo by NASA's Marshall Space Flight Center
ちなみに最大風速が秒速約17メートルを超えるとTyphoonとHurricaneと呼ばれますが、Cycloneに限って言うとニュージーランドでは風速が秒速約17メートルを超えた時点で"tropical cyclone"と呼ばれ、風速が秒速33メートルを超えた時点で"Cyclone"と呼ばれます。
ネイティブの人でも混乱する違い
英語がネイティブの人でも、TyphoonとHurricane、そしてCycloneの厳密な違いをよくわかっていない人がたくさんいます。なので、日本人がよくわからなくてもしょうがないですね。
次に天気予報やニュースで台風の話題が取り上げられたときはどの単語が使われているか意識してみてください。違いを知りながら読むだけで少しだけニュースの理解度が深まりますよ。