5台が絡む玉突き事故にあいました。その当日までの話です。後半では保険金が入るまでをお話しします。
8月末にクイーンズタウンで5台が絡む玉突き事故に遭った時の話をしようと思います。前半では当日の話、後半では保険金が入金されるまでをお話しします。
仕事終わりに…
家から車で10分ほどのところに職場があり、その日は午後4時に仕事が終わり、家に向かって帰るところでした。その時間帯はちょうど帰宅ラッシュの時間帯でたくさんの車が行き来していました。時速50キロから80キロに加速する場所で事故は起きました。私のすぐ前を走っていた車がトレーラーを引いていたのですが、そのトレーラーから急に金属ラックが道路に落ちたのです。加速したため風圧で金属ラックが煽られて飛んだように見えました。私は、その金属ラックが硬いものに見え、衝突を避けるために急ブレーキを踏みました。しかし、ブレーキは間に合わず金属ラックは引いてしまい、5mほど行き過ぎてしまいました。
後ろの車から玉突き事故に
私が急ブレーキを踏んでしまったので、後ろの車のブレーキも間に合わずに私の車にぶつかり、衝撃を感じました。しかし、80kmへちょうど加速するタイミングだったため、時速80キロに達していなかったのが幸いでした。それほどの衝撃でもなく、私は金属ラックを落としたまま気づかず行きすぎてしまった前の車にどう知らせたものか呆然としていました。とりあえず車から降りて、金属ラックを引いてしまったので車の前面、そしてぶつかられた後ろを確認しました。後ろのガラスは完全に割れてしまっていました。私の後ろから5台が玉突き事故になり、後ろは遥か先まで渋滞になっていました。幸い大きな怪我をした人はいないようでした。後ろの状態を確認し、絶望しているところで、金属ラックを落とした運転手がその事実に気づき、歩いて金属ラックを拾いに戻ってきました。そして、玉突き事故の様子を見て「fuxx」と一言。謝罪は全くありませんでした。そこへ工事の人などが着る蛍光の服を着た人が来て、渋滞の解消のために車を動かすように言われました。エンジンは前だったので、メカニックは問題なく動いたため、後の車が通れるように20mほど広い道まで移動しました。
当時のフラットオーナーのニュージーランド人に電話
写真は、玉突き事故に絡んだ他の車です。完全に廃車になった車も何台かありました。最初に保険会社に連絡すべきなのか警察に連絡すべきなのか分かりませんでした。なので、とりあえずフラットオーナーのニュージーランド人に電話してみました。事故に遭ってどうすればいいのか分からないと伝えると、ちょうど仕事が終わったタイミングだったため、助けにすぐに来てくれました。そして、事故の様子や自分の車、前後の車の様子、そしてぶつかってきた車の運転手の免許証を撮影しておいたほうがいいとアドバイスしてくれました。それまでに私はラックを落とした運転手の免許証は撮影しており、その人の過失だと思っていましたが、ぶつけた人の過失になる可能性が高いと教えてくれました。その後すぐ警察が来て事情聴取的なことをされたのですが、フラットオーナーは、私が警察に英語で説明するのを聞き、正しく伝わっているかどうかを確認してくれました。
事情聴取の内容
まずは、アルコール検知器の前で1から10を数え、アルコール検査がされました。そして、仕事終わりに家に帰ろうとしたところ、前の車がラックを落としたこと、ラックを引いては危険と判断して急ブレーキを踏んだが結局間に合わなかったことなどを説明しました。他の運転手などへの事情聴取もあり、結局2時間程度拘束されました。その後、車が動かせる人は各自帰宅を促されました。私の車は動いたのですが、他の人がパトカーに乗って送ってもらっているのをみて、パトカーに乗ってみたいとボソッというと、フラットオーナーが私の車を運転して帰ってくれて、私はパトカーに乗って帰れることになりました。そうなんです、当時の私のフラットオーナーは、神様のように優しい人だったんです!!パトカーの中でいろんなボタンについて質問をしました。また、警官が持っている黄色の銃のようなものについて尋ねると、それはスタンガンで、使うと犯人は「ナッ」て叫ぶんだと説明してくれたのはちょっと笑いました。海外でパトカーに乗れるなんで、とても良い経験ができました。翌日、警察から電話があり、何時に起きたかの謎の確認がありましたが、一体なんのためだったのかいまだに分かりません。