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ニュージーランドでは月の模様を何に例えてる? 先住民マオリ族に伝わる月の民話

日本で満月の夜に想像するのは「餅をつくウサギ」ですが、マオリ族は何と考えているのか民話から紹介しましょう。

ニュージーランドの月の模様

北半球にある日本と南半球にあるニュージーランドでは、月の満ち欠けの方向や満月の模様が違うのは有名ですね。
では、ニュージーランドでは月の模様をどのように例えているかご存知ですか?

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ニュージーランドでは、「女性の姿」とも言われています。

日本では「餅をつくウサギ」でお馴染みで、向かって左側にウサギの顔があるように見えますが、
ニュージーランドでは外側にあるウサギの片耳が女性の顔、ウサギの顔が女性の上半身、
その下に下半身があり中心に向けて足を伸ばしています。
どうですか?見えてきましたよね?

このように話されている理由を先住民マオリ族の民話からお伝えしましょう。

※マオリ族は文字を持たずに民話を語り継いでいることから、同じ話でも諸説あります。

マオリ族の民話

昔々、マオリ族の女性ロナは夫とこどもと幸せに暮らしていた。
ある日、夫とこどもが食料を取りに出かけている間に、ロナは夕飯に使う水をバケツいっぱいに汲みに行った。

帰り道、それまで夜道を明るく照らしていた月が雲に隠れてしまい、
ロナは足元にあった石につまずき転倒し、せっかく汲んだ水が全てこぼれてしまった。
頭にきたルナは月に向かって散々文句を投げ散らした。

それを聞いていた月の神様は怒り、地上にいたルナを月へ連れ去ってしまった。
そうしてロナは月に住んで侮辱した罪を永遠に償う運命になった。

これが月にいる女性の正体です。

この民話に込められているのは

「自分の失敗を人のせいにしてはいけない」
「悪口を言ってはいけない」

そんな教訓でしょうか。
まるで日本の昔話のようですね。

世界の月の話

世界では月の模様を「吠えるライオン」「本を読むおばあさん」「木をか担ぐ人」など、様々なものに例えられています。
世界中から人が集まっているニュージーランドで、それぞれの国でどんな話があるのかを教えあっても楽しいですね。

月の豆知識

最後に、月に関するちょっとした豆知識を3つ紹介します。

①月の大きさは地球の約4分の1である。
月の直径は約3500kmです。
北海道から沖縄県の西表島が約3000kmなので、それより少し長いくらいです。
 
②昼間の温度は約110℃、夜の温度は-170℃になる!
地球は大気のおかげで気温の変化が緩やかですが、月では薄い大気しかありません。
なので太陽が当たるときと、そうでないときで気温の変化が激しいのです!
 
③月面では体重が6分の1しかない!
例えば60kgの人が月面で体重計にのると10kgしかありません!
 

月の話は世界共通で、意外と興味がある人も多いですよ。

満月の夜は空を見上げてロナを見つけてみてはいかがでしょうか。

記者プロフィール

ポリポリムーン

ポリポリムーン

NZ在住のアラサー女。
自然をこよなく愛するネイチャーガイド。
アンパンマンが大好き。

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