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ニュージーランドの国鳥「キウィ」の意外な生態

 

ニュージーランドの国鳥が何か皆さん知っていますか?
そうです。ニュージーランドの国鳥は「キウィ」です。

世界でもニュージーランドにしか生息していないキウィ。
実はこのキウィ、未だに生態がよくわかっていないそうです。そこで今回はそんな謎だらけのキウィの不思議な生態を紹介します。

キウィは1種類ではない

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Photo by Josh More

実はキウィは全部で5種類生息しています。
大きさは小さい種で25cmほど、大きい種で45cmほどあります。色は濃い茶色や灰色のものが多く中には茶色と灰色の模様があるものもいます。

キウィ絶滅危惧種なので、ものすごく生息数が少ないと思っている方多いと思います。
もちろんスズメやカラスなどといった鳥と比べれば数は圧倒的に少ないんですけど、生息数が多いキウィは全部で35000羽の生息が確認されています。ただし少ない種類は1000羽ほどしか生息していないため、Kapiti IslandやStewart Islandなどに隔離されています。

鳥としては珍しく嗅覚がある

一般的な鳥はほとんど嗅覚がないと言われています。
ところがキウィは非常に目が悪く、しかも夜行性のため暗い中で生活しているので目は明かりを感知できる程度しか見えていません。

その代わりくちばしの先にあるヒゲと非常に発達した嗅覚を使って、虫の匂いからエサを探し出します。

1日に19時間も眠る

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Photo by Remon Rijper

キウィは1日のうち19時間も寝ていると言われています。つまり起きている時間はたったの5時間です。

そのうえ夜行性なので昼間動物園に行っても動いているキウィを見ることはあまりありません。もし見れた方はラッキーということですね。

タマゴをオスも温める

ニュージーランド人の旦那さんのことをキウィ・ハズバンドと呼びますね。
なぜそう呼ぶかというと、鳥のキウィはオスがタマゴを温めるのと、ニュージーランド人の男性も奥さんが子どもを産んだあと、家事をしたり子育てに協力的だから似ているからだと言われています。

実際のところはどうなのか?というと、本当にキウィはオスもタマゴを温めます。
種類によってはオスだけが温めたり、メスと交代で温めたりするそうです。メスだけが温めるキウィはいないんですね。

キウィのタマゴは体のわりに巨大

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Photo by Smithsonian's National Zoo

キウィは体のわりに大きなタマゴを産むことでも知られています。

例えば一般的に市場に出回っているタマゴを産むニワトリの場合、体重はだいたい2キロから3キロくらいと言われています。そしてタマゴの重さは50-70グラムくらいです。つまり体重と比較して1.7%から3.5%の重さのタマゴを産むということですね。

ところがキウィは体重の20%から25%もの重さのタマゴを産みます。
キウィの体重は種類によって違いますが2キロから4キロと言われています。つまり2キロのキウィから生まれてくるタマゴの重さは400グラムから500グラムもあるということです。

大きなタマゴを産むことで知られているダチョウは体重90キロくらいで1.5キロくらいのタマゴを産むそうなので、タマゴと体重の比率は1.7%とニワトリと同じくらいです。
もし、ダチョウと同じサイズのキウィがいたら、タマゴの多さは18キロ22キロもあることになります。巨大です。

まとめ

普段意識するキウィと言えばフルーツのキウィかニュージーランド人か、キウィ・ハズバンドくらいですね。

これを機にちょっとキウィのことを知ってもらえたら嬉しいです。

記者プロフィール

長田雅史

長田雅史

おさだ まさふみ

TOEICスコアたった315点で2005年にニュージーランドに渡航。その後、永住権を取得し現在はウェリントンで「日刊ニュージーランドライフ 」を運営・執筆をしています。

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