いよいよ、ニュージーランドも国境を再開、観光客はもちろん、留学やワーホリなど世界中から多くの人達が入国できるようになります。
その中には、ニュージーランドへの移住を目指してくる方もいるかもしれません。
私は2014年に移住してきて、在住8年目になります。ニュージーランドに住みながら仕事を探し、永住権を取得してみて「こんな技術や資格を持っていると、仕事探しや永住権の申請にも有利だろうな」と思ったスキルがいくつかありました。
もちろん、日本の資格がそのまま使えない職種もありますし、書き換えが効くとしても、それぞれ条件は異なります。また、永住権の申請ができるスキルかどうかは移民局やビザアドバイザーの確認が必要となります。よって、ここではあくまで「持っていたら有利と思われるスキル」という個人的な意見ですので、その点ご理解の上、読んでいただけると嬉しいです。
ニュージーランドの就活に有利なスキル10選
英語
これは言うまでもないスキルですが…「あれば役に立つ」ではなく「必要なもの」英語圏であるNZでは使わずには暮らせない言語です。
とはいえ、実は普通に生活するならば、そう高いレベルの英語は必要ありません。買い物は簡単な単語を知っていれば可能だし、色々なサービスもオンラインで申請できるものが多くあります。
ただ「仕事を探す」となると、やはり日常会話以上の英語ができれば選ぶ仕事も増えますし、高い時給を狙うこともできます。よってNZで暮らす&働く、そして永住権を目指すならば「英語」は必須のスキルでしょう。
次の項からは、この「英語」のスキルがそれほど高くなくても、日本での技術や経験のあれば「仕事に就くチャンスがあるスキル」をご紹介します。
調理師(Chef)
これもNZでワークビザや永住権を目指すなら・・・と従来から言われているスキルです。
海外どこに行っても「食」に関連する仕事は絶対にありますよね。日本で調理師の資格や経験がある人は、就活しやすいと思います。ただ、永住権に関しては昔のように「シェフは取りやすい」というワケではなさそうです。たびたび、移民法が改定されるので必ず移民局、もしくはビザアドバイザーに確認しましょう。
大工(Builder)
調理師と同じく大工も「手に職」系のスキルです。こちらも日本で大工や建築の技術・経験があり、即戦力になるのであれば雇ってもらえる可能性があります。
もちろん、素人でも職業訓練コースのある学校(ARA等)で学んで資格を取り、就職につなげることもできます。
建具職人(Joiner)
あまり聞き慣れないジョイナー(Joiner)という仕事もNZの建築業界では重要な職種です。
日本語に訳すと「建具職人」と出てきますが、扉や窓枠の製作からキッチンやバスルーム、ワードローブ等の取り付け家具など、什器一般を製作する仕事です。日本で家具職人として働いていた経験から、キッチンジョイナーとして就職できた例もあります。英語力が乏しくても「技術」さえあれば仕事を得られる可能性のある職種のひとつです。
配管工事士(Plunmber)
これも「住」には必須な職種ですね。水道管やガス管の配管を行う職人です。
細かくは建物内の上下水道の配管を行う(Plumber)、ガス管工事を行う(Gas fitter)、外部排水工事を行う(Drainlayer)の3つの職種に分れているようです。日本の資格がそのまま使えるワケではないのですが、証明書類等を準備して会社を通して申請すればNZで作業できる仮ライセンスが取得できます。
電気工事士(Electrician)
NZで慢性的に不足しているのは前出のプラマーと、このエレクトロニシャンです。
こちらも日本の資格がそのまま使えるワケではなのですが、プラマー同様、証明書類の提出で仮ライセンスを取得して働けるようです。その後は指定された時間数の勤務経験と試験をクリアすれば、本ライセンスへと切り替えられます。
造園技師(Gardener/Landscape Architect)
自宅の庭や公園など緑大好きなニュージーランドではガーデナーの需要もあります。
島国で四季を持つため、植生も比較的日本と似ているようです。もちろん、ネイティブの植物も多いため、勉強は必要になります。日本で培った技術と経験があれば、造園会社やランドスケープデザイン会社等で雇用してくれる可能性はあるかもしれません。
鍼灸師(Acupuncturist)
飲食や建築系の仕事だけでなく、健康・美容系のスキルも海外では役に立ちます。
鍼灸師が日本で施術を行う場合には日本の国家資格が必要ですが、ここNZで施術する際には特に資格は必要ありません。ただし、ACC(NZの保険制度)を使って鍼灸の治療する場合はAcupuncture Boardに所属する必要があります。
マッサージセラピスト(Massage Therapist)
前出の鍼灸師と同じく、マッサージセラピストもNZでは特に資格は必要ありません。
アジアン系のマッサージは、ここNZでも人気があります。日本で学んだ技術・資格を持っている、経験がある場合は就活に役立つでしょう。またリゾート地では住み込みのセラピスト募集もありますので、仕事をしながら観光スポットに滞在できる可能性もあります。
アイリスト(Eyelash Artist)
最後にご紹介するのは美容系のアイリスト、まつ毛エクステンションや、まつ毛パーマを施術する専門職です。略称で「マツエク」とも呼ばれています。
マツエクを日本で客に施術する場合には美容師の資格が必要ですが、NZでは必要ありません。手先の器用な日本人の技術は、この業界でも定評があります。また、他の美容系と違って、まだそれほどアイリストの人数も多くは無いようですので、技術を持っていれば就職や開業チャンスのある職種でしょう。
まったくの個人的見解で「NZで仕事探しに有利なスキル10選」を選んでみましたが、いかがでしたか?
「いやいや、そんな甘くないよ!」という声も聞こえてきそうですが…それでも、何も準備せずに来るよりは、これらのスキルを少しでも学んだり、資格を取って来るだけでもアドバンテージになり得ます。
これからNZへ留学、ワーホリ、そして移住を少しでも考えているのであれば、ぜひ意識してみてくださいね!