今回は、勉強の時間についてです。
勉強の時間
小さな子供に勉強の時間という形で言語を学習させるのは無理があるようです。子供は、学校という場所で、勉強の時間を与えられて勉強しているので、勉強の時間を決めるのが常識のようになっていますが、勉強と言う形で言語を習得させるのではなく、自然に習得させるような環境をいかに作るかでしょうね。思えば、自分自身学校で、勉強をする気分じゃなかったり、興味のない授業の時に椅子に座っているのが苦痛で、ひたすら授業が終わるのを待ち望んでいました。これでは時間の無駄以外何物でもないですよね。
ニュージーランドで日本語の学習は、義務教育ではないし、特にカリキュラムがあるわけでもないので、ある程度親の工夫でなんとかなると思います。基本は子供が興味を持った時が学習の時間です。そのためには、親は子供が興味を持った時に常に時間を割いてあげる必要があります。それがいつ訪れるか分かりません。しかし、ある程度工夫次第でそのタイミングをコントロールできます。我が家では、幸い日本語の習得においてそのタイミングは、ほとんど子供と一緒に動画を見ている時ですので、親としては動画を見せる時間でコントロールしています。
子供が興味のある内容の動画を見せれば、飽きずにいつまでも見ていますし、分からない言葉があれば、積極的に質問してきます。子供が分からない言葉だと思えばこちらから質問もします。
例外として日本語補習校に行かせていますが、子供本人は日本の勉強をするというよりは、友だちに会いに行くという感覚のようです。僕も、授業内容自体はあまり期待していません。補習校で友達や先生と日本語を話す環境を与えるために通わせています。
子供の年齢にもよりますが、まだ自分の将来設定ができない子供に、言語に限らず無理やり興味のない物事を習得させようとしても難しいです。ましてや他に好きなことをやめて、今から勉強の時間というかたちで学習させるのはなおさらです。子供は好きなことしかしないし、たとえ無理やり好きでないことをさせても身につきません。子供は好きでないことを好きになるように工夫したり、自分自身でモチベーションを与えるのは難しいようです。ですから、モチベーションを与えるのは親の役目だと思っています。上手にモチベーションを与えれば、人は勝手に学習をすると信じています。しかし、このモチベーションを上手に与えるのが結構難しいです。
次回はモチベーションについてお話しします。