失敗してしまった場合の対処の仕方が、日本とニュージーランドでは違うようです。その違いを知っていると、いざ失敗してしまった場合でもよりスマートに対処できるでしょう。
一般的に日本では、重大な失敗をしてしまった場合は、失敗を極力隠そうとする場合が多いようです。失敗をひた隠しにし、 失敗が発覚したら大げさに謝り、ほとぼりが覚めるまでおとなしくするというパターンが多いでしょうか。失敗の挽回のチャンスがない場合も多いですね。しかし、ニュージーランドでは、犯してしまった失敗自体よりその後の対処がより重要視されます。ですから過ぎてしまった失敗は素直に謝って、その失敗にどう対処するかの姿勢の方が好印象を与えます。確かに失敗を批判する人はいますが、ほとぼりが覚めるまでおとなしくするのではなく、世間の批判を気にせず、自分の強みを積極的にアピールして失敗を挽回しようとします。積極性があって頑張る人にチャンスを与えてくれるのがニュージーランドの文化です。
その例として政治家の進退問題です。日本では、政治家が不祥事をすると、たとえ今まで良い実績を残していても、まず辞職しますよね。しかしニュージーランドでは、失職しない場合も多いです。ニュージーランドでは過ぎたことは過ぎたことで過ちを認め、自分の強みを強調して積極的に汚名を挽回しょうとします。
たとえ失敗をしても、日本に比べてそれほど深刻には受け止めないようです。会社での失敗のために自殺したというのも聞きません。たとえ仕事を変える必要になっても、転職がデメリットにならないのも理由でしょう。
その反面日本では、ちょっとしたことならたとえ自分が悪いと思わなくても簡単に謝ってしまいますよね。すなわち、不誠実な謝りです。ある意味あいさつのような感じで謝ってしまいます。この不誠実さは、ニュージーランドでは嫌われます。また、謝りを認めたということで事実以上の責任が課せられたりします。とりわけ裁判なんかになるとかなり影響する可能性があるので気をつけましょう。
一方ニュージーランドでは、自分が悪いと思わなければ謝りません。その代わり、自分が悪いと思ったら謝ってそれに対処します。適当に謝ってごまかそうとしたりすることを嫌います。
嘘をついたり、ごまかそうとするのを嫌うので、人と話をするときはアイコンタクトと低い声で自信をもって話をしなければいけません。なぜなら、アイコンタクトをしなかったり、浮ついた声は、ごまかしたり、うそをついたり、自信のない態度ととられてしまうからです。
このような違いを知っていると、いざ失敗してしまった場合でもよりスマートに対処できるでしょう。