ニュージーランドの法律では、14歳未満のお子様だけで留守番させてはいけないことになっています。昔日本であった「鍵っこ」という言葉は存在しません。そう、鍵を持って学校に行き、帰ってくるときには両親がいないということがないからです。必ず14歳以上の人が一緒に家にいないといけません。

ずいぶん前にはやった映画「Home Alone」では、アクシデントとは言え子供が一人留守番していますが、完全に違法です。

《サイト参照》http://www.occ.org.nz/childrens-rights-and-advice/legal-rights/

これは車の中も同じです。車中に14歳未満の子供だけで待たせるのは法律違反となり、みつかると通報され、最悪の場合は保護者に子供を守る能力がないと判断されると、親子別々に引き離されます。

子供だけにしない対処方法

生活しているとどうしても子供だけで留守番してもらわないといけないシーンとかでてきます。そんな時はどうすればいいのでしょうか？

【ケース１】 14歳未満の子供が二人。一人が病気で寝込んでいる。

このパターンは大変です。何しろ子供が一人寝込んでいるわけですから、両親のうち一人は最低でも一緒にいなければなりません。そして、元気な子供を学校に連れて行くときが問題です。

両親二人いれば大丈夫ですが、一人の場合は病気の子供も一緒に車に載せて学校に連れて行くしかありません。学校の門まで行ってさよならできる位の年齢ならまだ楽ですが、教室までついていかないといけないようなYear 0や1の子供の場合は、病気の子供を車内に置き去りにできませんので、担いで一緒に教室まで。。。。病気の子供が熱があったりしたら本当大変というか、子供も大変です。

【ケース２】 両親がどうしても子供の帰宅時には会社から戻れない。

よくあるパターンですが、この場合は学校にAfter Schoolのプログラムがあるようでしたら、そちらに申し込んで夜まで面倒を見てもらうというのが一般的なようです。

もしくは、お友達のご家庭に面倒をみてもらう（学校ピックアップから夜両親のどちらかがお迎えに行くまで）という方法でしょうか。友達に依頼する場合は、毎日ではお友達の負担も大きいですし、頼みにくいものです。

【ケース３】 赤ちゃんを抱えて、お母さんの出産のために病院へ！

第二子が生まれそうになり、だんな様が赤ちゃんと奥さんを車に乗せて病院へ！病院にいくまではいいですが、赤ちゃんはその間に熟睡。奥さんは「うーうー」うなっている！病院についてすぐに分娩室に行きたいけど、熟睡している赤ちゃんどうしよう？？ってことになりませんか？

そんなときは、近くのセキュリティの人でも大丈夫なので、状況を説明すると看護師たちが駆けつけてくれて、まずは奥さんを連れて行ってくれます。その間に、だんな様は駐車場に車を移動して、赤ちゃんを抱いて分娩室に向かってください。

自宅出発時から手が足りないようなら、救急車を呼んだほうがいいです。

子供を守るための法律

大変な側面を書きましたが、この法律は子供を守るための法律です。この国に住むとわかりますが、いかに子供が守られているか、国として子供を大切にしているかがわかります。そのため、もしこの法律のために、困ったことがあったら、まずは状況をわかってくれるところに相談してみてください。

例えば、一人で子供を育てているような場合では、この法律のために働けない可能性もあります。福祉なども充実していますが、働きたいという気持ちもあるかと思います。まずはカウンシルなどに相談し、どうすることがご自分や子供にとって幸せなのかを考える手助けをしてくれます。