オークランドのテイラ・カーペンターさんは、ノースショアのシルバーデイルでヘアサロンTayla'd Stylingを経営する。彼女は受賞歴もある有名なヘアスタイリストだ。
サロンの経営をして8年になるが、オークランドのロックダウンが10週目に入るに従い、経済的な苦境に立たされている。
「取引先と交渉して値引きしてもらってはいますが、それでも週にNZ$4,000~5,000ドルの赤字になってしまいます。今後どうなってゆくのか不安です」とカーペンターさんは語る。
警告レベル3下では、ヘアサロンや理髪店はヘアプロダクトをオンラインで販売し、コンタクトレスで受け渡しすることができる。
カーペンターさんは、ロックダウンの期間中これまでNZ$6,000ドルの製品をオンライン販売した。これは4週間分の家賃とその他の請求をカバーする。
また常連客のために「自宅でできるカラーキット」の販売を始め、NZ$2,000ドルの売り上げを得た。
キットに含まれるのは、顧客がいつも利用するヘアカラー、説明書、グローブ、ケープ、カラーリング用のボウル、ブラシなど。
「ビジネスとして生き残るために、いろいろな方向から考えています。ロックダウン中のお客さまが、自宅でちょっと楽しむこともできますし」
オークランドの規制解除に導入されているステップ3のロードマップでは、動物園や美術館がヘアサロンよりも先にオープンされるが、これに不満を覚える理髪店関係者は多い。
ヘア業界のヘア・アンド・バーバー協会は、次のステップでホスピタリティや小売店といっしょに理髪店の営業も許可されることを望んでいる。