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NZの矯正歯科ってどうなの? 費用はいくらぐらいかかる?

を開けて笑った時の「歯ならび」気になりますよね。
息子の乳歯が生えそろい永久歯に抜け替わっていくうちに、だんだんと気になってきた歯ならび。

実は私も八重歯もちで歯ならびが悪く、30年以上前に当時は珍しかった矯正治療を受けていました。保険の効かない高額医療にもかかわらず受けさせてくれた親には本当に感謝しています。

けれども、その頃の主流は金属ワイヤーの矯正器具。
子供ながらに本当に嫌でした。男の子達にひやかされるし、歯は磨きづらいし、何しろ歯が動くときの痛さと言ったら・・・寝れないこともしばしば。

そんな辛い思い出しかない矯正治療を子供に・・・と思って色々調べると、今の矯正技術の進歩にビックリ!いや、30年も経ってますからね、当たり前なのですが。

ニュージーランドは子供の歯科治療は無料で受けられる場合もありますが矯正治療はもちろん有料、そして費用も高額。
ここでは歯科矯正治療の基礎知識や、NZの矯正歯科の実情など簡単に紹介していきますね!

歯科矯正とは?

悪い歯並びや噛み合わせを、きちんと噛み合うように綺麗な歯ならびにする歯科治療です。
矯正器具を装着して歯やアゴの骨に力をかけてゆっくりと動かし、歯ならびと噛み合わせを治していきます。
歯の並びや噛み合わせが悪いと・・・様々なトラブルの原因になります。

  • 食べ物がうまく咀嚼できない
  • 歯槽膿漏になりやすい
  • 口臭の原因になる
  • アゴの関節に負担をかける

日本でも厚生省や日本医師会が「8020運動(満80歳で自分の歯を20本以上残そう)」を推奨していますよね。
データ上でも歯並びの良い人は歯の健康状態も良く、長生きの要因のひとつと見られています。

矯正の方法は主に3種類

矯正の方法には主に3つあります。

ブラケット矯正法

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歯の表側に接着する装置(ブラケット)にワイヤーを通して歯を移動させるもの。
ブラケットは昔からある金属製の他に近年では透明や白色のセラミックスやジルコニア、プラスチックを使った「審美ブラケット」もあります。

リンガルブラケット矯正法

歯の表側ではなく裏側に装着するブラケット。
表側からは見えないので周囲の人に矯正していることが気付かれにくく「裏側矯正(舌側矯正)」とも呼ばれます。

マウスピース型矯正法

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ワイヤーやブラケットを一切使わず、透明プラスチック製マウスピース型の矯正装置(アライナー/インビジライン)を装着することで歯を移動させます。
目立ちにくいので装着していることにほとんど気づかれません。

脱着可能で飲食時や歯磨き時は外せますが、治療によって1日の装着する時間が決まっており指定されている時間装着する必要があります。

矯正治療はいつから始めたらいいの?

これも・・・お子さんの矯正を考えている方は気になるところですよね。

以前は「子供の頃に治療した方が歯茎が柔らかいので歯が動きやすい」等と言われていた時期もあったようですが、現在では「矯正歯科治療はいつからでも始められる」とされています。

ただ理想的なのは「あごが成長段階にある幼児期から矯正歯科医が定期的に観察していくこと」とのこと。

うちの子供も小学校の定期歯科検診の時のチェックリストに「Orthdonticsに相談してみてもよいかも」と書かれていたため10歳の時に初めて受診しました。

その時はレントゲン等を撮って「もう少しアゴが大きくなってから治療を始めるか決めましょう」とのことで1年経過をみることに(ちなみに診察費は$150でした)

もし、お子さんの歯ならびが気になるようでしたら、まずはOrthodoticsで診てもらいましょう。

矯正歯科(Orthodotics)の選び方

小学校での歯科検診の時に住んでいるエリアのOrthdonticsのリストをもらいました。
もしくはニュージーランドの多くの矯正歯科が加入しているNZAOがサポートしているサイト「ONZ=Orthodontics New Zealand(https://orthodonticsnz.org/)」で近くのスペシャリストを探すこともできます。

後は、やはり・・・口コミも集めたいですよね。
ニュージーランドをはじめ海外では矯正治療は身だしなみの一部、エチケットのような感覚があるらしく多くの子供や大人も治療を受けています。

同級生や同僚の家族などが治療を受けていたら、どこのOrthdonticsか?評判はどうか?聞いてみてもいいかもしれませんね。

ニュージーランドの矯正歯科

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子供が3年間お世話になっているOrthdonticsでは2度目の検診の時に再びレントゲンを撮ってから矯正治療の提案をしていただきました。

レントゲン写真や口腔写真などを交えた小冊子を作ってくれて2つの治療方法と2つの治療器具の説明、そしてそれぞれの見積が記載されていました。
それらをよく読んで「治療法」と「矯正器具」を選ぶようにとのこと。

治療法は上の2本を抜歯して隙間を作り上下に矯正器具をつけて治療する方法、そして矯正器具は前述の「審美ブラケット(Arch Braces)」と「マウスピース型(Invisalign)」の二択から透明のインビジラインを選んで治療に入りました。

矯正歯科治療の費用は?

これこそ、個人の状態によって治療法や治療器具、治療期間で差があると思いますが…うちの場合は「2本抜歯後、上下のインビジライン装着で12~24ヶ月」の見積で$8,500位でした。

Orthdonticsで抜歯は出来ませんので他の歯科で抜歯してから治療スタート。

正直「やはり・・・このくらいするのかぁ」と、その見積額を眺めましたが…笑
無利子で24回分割払い、そして治療経過を見ながら追加ライナーが必要であっても、その分の請求はナシ等のこと。

実は24ヶ月経過して歯ならびも整い、上下の嚙み合わせも良くなったのですが担当医は「だいぶ良いけれど、まだ私は納得できない」とライナーを追加で作ること3度。

いずれも追加料金ナシで妥協しない治療を行ってくれていることは嬉しいですね。

まとめ

子供の矯正歯科治療の実態レポを通してニュージーランドのOrthdonticsを簡単ではありますが紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

現在の世界的な矯正歯科のレベルや費用は良く分からないのですが、ここNZの矯正歯科のレベルも悪くはないのでは?と思っています。

丁寧に見積や治療法の説明も受けられますし、きちんとサポートしてくれているので今のところ私達はNZのOrthdonticsに満足しています。
もし、お子さんや家族の方が矯正治療を考えているようでしたら、一度診てもらってはいかがでしょうか?

この記事が必要としている方の参考になれば幸いです☆

記者プロフィール

Chiz

Chiz

手仕事人
好きなものに囲まれ心豊かに暮らしてゆきたい。
https://livingwithnature.net/

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