ニュージーランドの留学や移住、起業、旅行、就職など総合情報サイト

グルテンフリー食品のラインナップが豊富なNZ

最近グルテンフリーという言葉を聞く機会が増えました。
そもそもグルテンとは何でしょう? グルテンの入っている食べ物、グルテンフリーの食べ物にはどんなものがあるのでしょうか?
セリアック病や、グルテンアレルギー、グルテン不耐性の人が急増していることで、グルテンフリーの需要が高まっています。
NZのスーパーで手軽に買えるグルテンフリー食品をご紹介します。

gluten free

グルテンとは?

グルテンは小麦などに入っているグルテニンとグリアジンという2種類のタンパク質に水を加えてこねることで、網目状の構造の「グルテン」になります。

グルテンフリーとは、そのものずばり「グルテン」が入っていない食べ物という意味です。Wheat(コムギ(小麦)はイネ科コムギ属に属する一年草の植物)が入っていないものが、基本的にグルテンフリーの食べ物になります。

昔の日本と違って、現代でグルテンが入っていない食べ物を探すのはかなり大変です。スーパーやカフェ、ファーストフードなど手軽に買えるものには、ほとんどグルテンが入っています。

グルテンが入っている食品

例えば、パン、ケーキ、マフィン、クッキー、ハンバーガー、ピザ、うどん、ラーメン、そば(全粒粉以外)、パスタ、パイ、フィッシュアンドチップスのフィッシュの衣、天ぷら、チキンナゲット、スリミ、パニーニ、カレーのルー、パン粉。など。

厳密に言うと、しょうゆやローストのグレービーにも入っています。

最近ではファーストフードのピザやカフェでグルテンフリーのオプションを取り入れた商品が見られるようになりましたが、あまりおいしくなかったり、固かったり、品数が限られているので「好きなものをおいしく食べる」レベルにはまだまだ遠い気がします。

グルテンフリーの食べ物といえば?

野菜、果物、お米、片栗粉、タピオカ、そば粉、砂糖、肉、魚、ナッツ類など、加工していないものや、あまり馴染みのない粉類に限られます。

レシピに関してもレシピそのものが少ない上に、スーパーに売っていないような材料が使われていたり、なかなか苦戦を強いられます。

そもそもなぜグルテンフリーの食べ物の需要が高まっているのか?

セリアック病や、グルテンアレルギーもしくはグルテン不耐性の人はグルテンを消化できなかったり、体質的に受け付けられなかったりします。IBS (Irritable bowel syndrome: 過敏性腸症候群)と言われる機能性消化管疾患を患っている人にもグルテンを摂取しないほうが症状が良くなる傾向にあると言われています。

セリアック病は100人に一人、世界中の5%の人がIBSが原因でGPを訪れているようです。

参照:The facts on going gluten free
https://www.healthyfood.co.nz/advice/the-facts-on-going-gluten-free

ビクトリア・ベッカム、ノバク・ジョコビッチ(テニスプレイヤー)、レディー・ガガなどの有名人も、セリアック病やグルテン不耐性と言われています。
https://probiotics.org/gluten-celebs/

セリアック病やグルテン不耐性の人に限らず、グルテンをやめたことで体重が減ったり、無気力や体調が改善された人も多く、グルテンフリーの需要が高まっているようです。

NZのスーパーで手軽に買えるグルテンフリー食品

グルテンフリーと名のついた商品はオーガニックに限られたり、健康食品として扱われることが多く商品はグルテン製品に比べ、割高でした。

ところが最近スーパーの自社ブランドからグルテンフリー製品が開発されたり、大手のスーパーマーケットでグルテンフリー製品のラインナップが豊富になってきました。

PAKnSAVEやCount Downのグルテンフリーコーナーはどんどん拡充されてきましたし、PamsやCountdownのHomebrand、Woolworthからの製品も増えました。

グルテンフリーフラワー(小麦粉代わり)、グルテンフリーセルフライジングフラワー、グルテンフリーマフィンミックスや、グルテンフリーピザのドウのミックス、ブラウンライスフラワーや、グルテンフリー パンケーキミックス、それにグルテンフリーのパスタも米粉やタピオカ粉以外にも野菜が原材料のパスタ製品など種類が選べるようになって来ました。

セリアック病や、グルテンアレルギー、グルテン不耐性の人に限らず、これからますますグルテンフリーの需要がNZで高まることによって、商品の品揃えも増え、低価格になっていく傾向にありそうですね。

記者プロフィール

Iku

Iku

NZ在住20年。
飲食経営、ビジネスや不動産の売買を経て、現在フルタイムの学生として会計士の資格を取得中の傍らCitizens Advice Bureauでボランティアをしています。

この記者の記事一覧