アレルギー検査はNZのどこで受けられるの?
NZでは、GPの紹介でアレルギー検査が受けられます。
最近増えているアレルギー。アレルギーの中でも多いのは、食べ物、金属、動物、植物でしょう。原因不明の疲れやだるさ、気分が落ち込む、突然湿疹が出るなどアレルギーの症状もさまざまです。NZではどこでアレルギー検査が出来るのでしょうか?
アレルギー検査はGPの紹介で受けられる
アレルギーは10人のうち3人に影響しているそうです。アレルギー反応は、体内にある免疫システムが異常ありと判断し、さまざまな症状を引き起こすといわれています。
(参照:Allergy tests https://www.consumer.org.nz/articles/choosing-wisely-allergy-tests)
GPでアレルギー検査の必要性を認められると、スペシャリスト、病院もしくはLaboratories(血液検査などを行うところ) への紹介状を書いてもらえます。
アレルギー検査の種類
アレルギー検査には、いくつか種類があります。
プリックテスト、パッチテスト、血液検査(IgE)、毛髪検査、キネシオロジーなどです。
NZのGPでは、プリックテストと血液検査(IgE)によるアレルギー検査結果の信用性が高いとみなし、この2つのアレルギー検査を推奨しているようです。
プリックテストとは
プリックテストとは、即時型アレルギー検査です。アレルギーの可能性があるアレルゲンを少量皮膚にたらし、アレルゲンが皮膚に浸透するよう、プリック針と呼ばれる薄いカッターのような刃先で、皮膚に小さな穴を開けます(prick)。15分後どのアレルゲンに陽性反応があるか、予め陽性と陰性のアレルゲンを皮膚にたらし、陽性の場合と見比べ検査します。
どんなアレルギーの種類を調べられるのか
アレルギー検査には2種類あります。
吸入アレルギー(Inhalant Allergy)と食物アレルギー(Food Allergy)です。
吸入アレルギー(Inhalant Allergy)
- Grass mix
- Plaintain
- Aspergillus
- House dust mite
- Cat hair
- Dog hair
- Alternaria alternate
- Birch
食物アレルギー(Food Allergy)
- Wheat (flour)
- Fish mix
- Soy (flour)
- Milk
- Shrimp
- Egg white
- Peanut
(テスト項目は、アレルギー検査を行う場所によります)
プリックテストを行うまでと結果を知るまでのプロセス
住んでいる地方の規模や、病院での扱いに違いはありますが、プリックテストを受けるまでと結果を知るまでのプロセスです。
- GPで診察、紹介状を書いてもらう
- アレルギーテストを行っているスペシャリスト、病院もしくは、Laboratoryへ連絡、予約をする
- 当日検査を行う
- 血液検査と似ていますが、アレルゲンを皮膚にのせ、15分待ち測定してもらう違いがあります。
- アレルギー反応がある場合には、陽性のアレルゲンとほぼ同様もしくは、より大きな反応(皮膚の盛り上がり:膨疹径)が見られます。血液検査と異なり、その場で結果がわかります。
気になるアレルギー検査費用は?
GPからの紹介なので、通常の診察料のみで、アレルギー検査にかかる費用の負担はありません。(永住権、ワークビザ等保持者)
化粧品によるアレルギーや、その他保険外のアレルギー種類に関しては、民間で行っている場合があります。
アレルギー検査結果に関して
アレルギー反応に関する検査なので、不耐性かどうかを調べられないのが残念な点です。小麦や乳製品を摂取すると疲れる、湿疹が皮膚の弱い部分に現れる、鼻が詰まるなど即時性のない反応は、このアレルギー検査からアレルギー反応としての結果を得られません。
食べ物に関して不耐性かどうかを調べるには、特定の食べ物を2-3週間除いて反応をみる(例えば「小麦ぬき」など)方法があります。明らかに体調が良くなった、湿疹がおさまったなどの良好な反応があれば、不耐性の可能性が高いでしょう。